☆精神/身体に不調を感じている方は、本を手に取る前に病院へ行きましょう! そこでお医者様の指示に従って薬を飲み、治療に努めてください。
☆自身の病状や環境要因に、明確な解決方法がある段階で読んだ方が良い! 解決の兆しがない時には読んじゃダメ。
=本書は【元気な人】が「心が元気になりそうな習慣って何かあるかな〜」と思って片手間に手に取る本
という前提があると感じました。その上で読むと、参考になる点はいくつかあります。
【良い点】
・絶対に達成する目標と、いつか叶えたい目標を立てる話があったこと。「最低限やるべきことをやってれば大丈夫」という気持ちになれる。
・陽の光を浴びる、音楽を聴く、といった気分転換を丁寧に勧めている点。元々衛生兵をやっていた方でもあるので、説明は論理的。
・熱血。とにかく熱血。本書によって人を助けたい気持ちはとにかく伝わってくる。「俺がいるから一人じゃない!!!」と本から叫び声が聞こえる。読んでいくうちに、確かにそんな気がしてくる。
【悪い点】
・孤独が最大の不幸な状態である、と書いている点。(筆者は本を通じて「貴方には俺がいるから一人じゃない!」といったことを伝えてくれていますが。。。)
・パワハラ、モラハラを受けた側としての視点がない点。
・筆者には心から信頼できる仲間が大勢いて、孤立経験がない点。
筆者は大変立派な方です。
過酷な状況で生きてきた人間として、メンタルケアを自分の努力で解決する方法を書いている、という印象を受けました。前提として、この方は強い人です。人間関係で悩み、虐げられる側ではありません。
自分にとって必要のない言葉(ハラスメント)は流す、その場から離れる、気にしないetcことを前提として書いていますので、それができないで困ってる人には参考になる点が少ないです。
何らかの事情で虐げられる側にある方が、この本を手に取ると、かなり違和感があるのではないでしょうか。
ですので、この本を読む前に病院にかかり、具体的な解決手段を得た後に読むのがオススメです。