貫田晋次郎のレビュー一覧

  • 沈黙の咆哮

    Posted by ブクログ

    著者も述べているように、当時の報道は犯人の残忍さ、非道さをクローズアップするものが多く、そのグロさがフィーチャーされ映画などにもなったのではないかと思う。本書は捜査を指揮した方の執念の記録であり、また後半の裁判模様は人間とはなんなんだ、ということをを考えさせられる非常に興味深いものだった。ネトフリとかで、ぜひ犯人が捕まった後、判決が正式に下るまでの話を映像化してほしいなと思ってしまいました。

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    2025年09月14日
  • 沈黙の咆哮

    Posted by ブクログ

    これは、1993年に埼玉県で起きた「愛犬家連続殺人事件」を当時捜査した刑事のノンフィクションである。

    遺体が解体され、切り刻まれ、焼かれた上で、無残にも山林や川に巻き捨てられという死体なき殺人であるが故に痕跡を見つけることに10年もの歳月を要し、主犯の元夫婦らに死刑判決が確定したのは、発生から15年以上が経った2009年である。

    実際に事件のことは新聞や報道番組で知るくらいで、深く追いかけているわけではなかったので、見出しの数行の薄い記憶しかない。
    だが30年以上も年月が経っているのに僅かでも頭の片隅に残ってるのは、残酷な猟奇的な殺人だったからだろう。
    元刑事が書いたからなのか、あまりにも

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    2025年08月24日