雪村まゆみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
あちらこちら徘徊している行動と移動の最中に読もうと手にしていた本が図らずもシンクロしている時が時々あります。週末、八王子でやっている「手塚治虫展」に行ってきました。内容は2019年の茨城県立近代美術館でやったものとほぼ同じだったので自分の記憶力の劣化にガックリもしましたが、ただ改めて新鮮に受け止めた展示もあり、やっぱりわざわざ行ってよかったです。構成はマンガ家としての仕事とアニメーターとしての仕事を柱としてしているのですが、そのアニメコーナーの中で「鉄腕アトムが出来るまで」として虫プロの人々の分業についての番組(?)がループで流されていました。その中でアニメーターたちの原画をセルにトレースする
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Posted by ブクログ
戦前のアニメーションと国家の関係性についての本。表紙いい。
意外に思った点
・戦中、国家からの経済支援をもとにアニメーション制作が奨励された。それはプロパガンダだけでなく、軍事教育映画にも使われた。
・プロパガンダ的な側面においては、アニメーションの大衆性と言葉の壁を克服する点で大きな役割を果たした。空間の再編成、暴力性の隠蔽も。
・戦前、アメリカのディズニー映画の影響の強さ。少なからず日本も危機感を覚えた。
・フランスからのアニメーションの影響。戦前、共通性があった。高畑勲がフランスの「やぶにらみの暴君」に影響された。宮﨑駿もの「君たちはどう生きるか」も、フランス映画の「王と鳥」に影響され