ウィリアム・フライアー・ハーヴィーのレビュー一覧
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ゾゾゾとするにっぽん昔話風の物語。霊とか呪いとか、「科学」みたいなものの真反対にあるようなものがテーマ。「目には見えない怨念」みたいな話に「何を言ってるの」と笑ってしまうタイプなので、最初の二、三篇は、本当に良くないのだけどゾゾゾともせず、「あー御伽話ね、ハイハイ」と読んでいたのだが、四篇目の『ミス・コーニリアス』から人間の狂気みたいなものが入ってきて面白くなっていった。
私みたいな人間に向けた言葉が『追随者』の冒頭に載っていた。
『「奇蹟はもはや起こらないといわれているし、摩詞不思議で原因が定かでないものも学者たちによって平凡でありふれたものとされる。かくて、わたしたちは恐怖をないがしろにし -
Posted by ブクログ
ネタバレ「炎暑」や表題作など、数々のアンソロジーで作品が収録あるいは映像化されてきながら、日本ではこれまでまとまった形で紹介されていなかった英国怪奇作家ハーヴィーの短編集。初訳3編を含む9編収録。
・2人の男のふとした思い付きが偶然の邂逅によって不穏さを呼ぶ、怪奇小説アンソロジーのマスターピースでもある逸品「炎暑」。
・神経衰弱の女性の付添い看護を任された看護師の体験「ミス・アヴェナル」はヴァンパイアものの変奏とも読める。
・先祖の不行跡が怪異を起こす「アンカーダイン家の専用礼拝席」は舞台設定からしてM.R.ジェイムズ風。
・ポルターガイスト現象の解明のはずがサイコホラー色を帯びていく「ミス・コーニリ