ウィリアム・フライアー・ハーヴィーのレビュー一覧

  • 五本指のけだもの

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    ハーヴィーの怪奇小説を9編収録。傑作は「炎暑」「五本指のけだもの」。何回読んでもぞっとする。看護するうちに生気を奪われる「ミス・アヴェナル」小説家がある日思いついたテーマを執筆しようとした瞬間起こる奇妙な偶然「追随者」が特に良かった。

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    2024年09月08日
  • 五本指のけだもの

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    怖いというより不思議という感想の作品が多い短編集。
    啓示や憑依が絡んだり神や悪魔の存在を示唆する作品が多くキリスト教圏の中で生まれたものという印象が強い。
    炎暑と道具の2編が特にそうした作家性を強く感じたのとビジュアルインパクトが強い表題作の3編が印象に残った。

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    2025年11月16日
  • 五本指のけだもの

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    ネタバレ

    「炎暑」や表題作など、数々のアンソロジーで作品が収録あるいは映像化されてきながら、日本ではこれまでまとまった形で紹介されていなかった英国怪奇作家ハーヴィーの短編集。初訳3編を含む9編収録。
    ・2人の男のふとした思い付きが偶然の邂逅によって不穏さを呼ぶ、怪奇小説アンソロジーのマスターピースでもある逸品「炎暑」。
    ・神経衰弱の女性の付添い看護を任された看護師の体験「ミス・アヴェナル」はヴァンパイアものの変奏とも読める。
    ・先祖の不行跡が怪異を起こす「アンカーダイン家の専用礼拝席」は舞台設定からしてM.R.ジェイムズ風。
    ・ポルターガイスト現象の解明のはずがサイコホラー色を帯びていく「ミス・コーニリ

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    2025年05月07日
  • 五本指のけだもの

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    ネタバレ

    「炎天」(本書では「炎暑」)の印象が強いので、他の作品は大したことないように見えてしまうのでは.との先入観があったが、それとは異なる印象の作品で面白いものが幾つか載っていて楽しめた。いちばん気に入ったのは自然(地形?)の設定も独特な「ミス・アヴェナル」、謎のコンビの姿が目に浮かぶような「追随者」かな。「ピーター・レヴィシャム」は好きというのとは少し違うけど、救いを3度拒むという象徴的な筋書きと、ふしぎが平然と日常に差し込んでくる感じがモダンで印象的だった。

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    2024年09月05日
  • 五本指のけだもの

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    「2024年度のベストホラー!海外編第1位」
    「このホラーがすごい!2025年版」
    と書かれた帯の宣伝を見て、気になったので購入。

    あくまで怪奇小説なので、怖いのが読みたいというよりは、不気味な話が読みたい人向け。

    つまらないわけではないけど、帯の宣伝で高まった期待値に応えられるような作品ではなかった。

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    2025年07月20日
  • 五本指のけだもの

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    「炎暑」が特に引き込まれた。現実も暑くておかしくなりそうですし。その他はあまりのれず…
    「五本指のけだもの」は表題作なので読んでおこう、と思って読んだ。

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    2025年06月24日