眞鍋呉夫のレビュー一覧

  • 三略

    柔能く剛を制すの本当の意味が。

    よく聞く、柔能く剛を制すの本当の意味がわかる本です。中国の古典ですが現在の仕事の考え方にも参考になります。本文は短いので読みやすいです。
  • 三略
    漢文の修行を積んだなら、必ず読むべきである。人としてどう振る舞うか、という根源的な部分に及んでおり、極めて啓発的である。個人的に、経済戦争の最中で生きているから、慈雨のごとく身に沁みるのかもしれないが、自信に満ちた断定の数々をもって、我々の生き方を導いてくれる。従って、こんな自信過剰よりも、人間の弱...続きを読む
  • 三略
    中国の最も有名な兵法書の一冊である。
    戦時の心構えや、兵士の士気を高める方法、人民に慕われる君主の在り方などが記されている。組織論、リーダーの心構えなど、現代人に通じる所も多く面白い。

    「柔よく剛を制す」という言葉は三略を原典とするらしい。国には柔剛強弱それぞれの状態があり、それぞれの性質をよく理...続きを読む
  • 三略
    君主の視点から書かれており、人材マネジメントや人の心理、賞罰など国を治めることの大切なことが書かれている。
    特に印象に残ったのは、領土の拡張を第一義とする国は荒廃し、仁徳を第一義とする国は強固になる。
    5つの徳目である、人の行うべき道、徳、仁、正しい道の義、礼は一体で、どれを欠いてもだめ。
    国を代表...続きを読む
  • 三略
    リーダー必読の書。心構えとして必須だと思う。孫子の前に読むといいね。これも複数回読むべき本だと思う。
  • 三略
    いかにして優れた人材を登用し、人心を収攬するか、また剛柔の使い分け、高官や役人の腐敗が招く害悪、人の上に立つ人間が備えるべき徳目などを述べる。今まで読んだチャイナ古典とくらべると人間関係や人事についての記述が多かったと思う。
    上略で将は兵士と苦楽をともにすべしなんてのは現代の米海軍リーダーシップ本で...続きを読む
  • 三略
    武経七書の一つ。今回二回目で読みました。
    君子、将はどうあるべきか、組織をどう運営べきかが中心に記載されていて、権謀術数的な事は少ない。上に立つものがどういう心構えでいるべきかという点に力点が置かれていて、優秀な部下を使うためには公平でなければならないし、まず自分を律する必要があること。また任せた武...続きを読む
  • 三略
     武経七書のひとつです。平安時代には伝来しており、『玉葉』には『三略』が秘蔵の書であることが窺える記述があるとのことです。義経が『三略』『六韜』を手に入れるため、師の娘を籠絡した伝説もあるほどですが…
     『三略』の内容は兵法の戦術はほとんど無く、強い国を創るための組織論、人間の心理書と言えるものだと...続きを読む
  • 三略
    上役になるに当たっての心構え、部下に対する処遇などについて、わかりやすく簡潔に、それでいて古典ならではの説得力を持っている書。
  • 三略
    上略・中略・下略からなる兵法書.
    “兵法書”ですが,人心獲得や治国について主に論じている印象を受けました.

    薄い本なので,すいすいとテンポ良く読めます.

    訳者解説と解説が結構読み応え有りました.
  • 三略
    老荘の影響を受け、組織の運営・管理に重点を置いた兵法書。軍事的な中身も見られますが、どちらかというとリーダー論が主題。現場のトップ、それを束ねる長の双方に関して言及が有り、現代における応用が可能です。
    人の群れのとらえ方が面白く、また現実的でもあります。適材適所の重要性をここまで繰り返し説いた古典は...続きを読む
  • 三略
    兵法書と言うより、上に立つものの心構えという感じです。
    上略は将軍としての、中略は国としての、といったところかな?
    特に「陣中で占いの類をやらせるな」「戦が終わった後の将軍派丁重に扱いつつ解任すべき」などは、孫子に見られない記述なので興味深いです。
  • 三略
    構成のみならず、文体もとても簡潔。
    初心者の私でも楽しく読み進めることができた。
    兵法書と名高い三略だが、その内容の大半は技術についてではない。
    特に上略、中略、下略に分担される本書の最後、下略においては、いかに礼を持って賢人を招き入れるかを解いている。
    これは現代のリーダーシップを考える際の「いか...続きを読む
  • 三略
    七書と呼ばれる中国兵法書のひとつ。上・中・下と三種類ずつの「法」が記されている。上:賢人の扱い方、人心掌握術・中:古代以来の帝王のあり方・下:道徳の必要性と国の栄枯盛衰の原理の解明の仕方、と分かれている。単なる兵法戦略を書くというか、国をどうやって統治していくかを三段階に分けて書いていたような気がし...続きを読む
  • 三略
    古今東西の場所時空を問わず、兵法や戦略というものは古きものが取り上げられ、現代に通ずる者として解釈されます。孫子・呉子などは有名ですが、この三略も並び称される古兵学です。人生の壁に立ち向かうための、確かな栄養となるでしょう。簡潔かつ柔軟な機略に触れてみて下さい。