石原莞爾のレビュー一覧

  • 最終戦争論

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    満州事変を主導しながらも東京裁判にかけられることなく、戦後まで生き延びた人。
    というイメージだった石原莞爾。
    どんな人かすごく気になってたので読んでみた。

    うーん、うーーーん…。
    天才…天才ではあるのだろうけど…。
    確かに慧眼だ!と思う部分はたくさんあるんだけど、なんというか、机上の空論というか…。
    人間の本性というか性質をガン無視してませんか。
    軍という人間の本性がむき出しになる組織にいたはずなのに何故にそうなるんだ、と。

    戦後の日本、世界の情勢を見てどう思ったのか聞いてみたいよね。

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    2016年01月13日
  • 最終戦争論

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    当時の世界観を知る意味では興味深かった。宗教的な側面は強いものの、先見の明があった人物だったのだと思う。だからと言ってこの人の行なったことが正しい訳ではないのだが。果たして最終戦争の後に本当に争いがなくなるのだろうか。不思議な作品だった。

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    2013年02月25日
  • 最終戦争論

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    理系人間で研究上ではよく演繹を考えるけど,戦争を演繹するとこうなるんですね.発想が面白いと思いました.
    いろんなことを演繹してみようという気持ちにさせられます.

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    2011年12月25日
  • 最終戦争論

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    戦術の進化を人類の進歩になぞらえて
    「だから戦争は不可避」という結論に持っていくやりかたは
    結果的に間違ってないとはいえ、やはり
    論理のすりかえに他ならないと思うのですよ

    それでも結構面白く読めてしまうのは
    論の筋道が非常に「サブカル的」だからかもしれない
    この時代に対するノスタルジーと、戦後民主主義の間にかわされた
    「無理な結婚」こそが
    現代あるサブカルチャー誕生の秘密であると
    個人的にはそのようににらんでいるのですがね

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    2011年11月30日
  • 最終戦争論

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    『戦争』という分野ならば、たぶん天才なんだろう。

    でも、それ以外のことはぜんぜん見えてない気もする。

    軍人だから戦争ってもの以外からものごとを捉えることができなかったのかもしれないけど、やっぱり無計画かつ適当すぎ。

    でも、コチコチの組織内にあってはすげー面白い人だったんだとも思う。

    だいぶ宗教入ってるしな。

    ただ、やっぱこれはないよ。

    利害によらない世界平和のための最終戦争。

    ありえねーって。

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    2011年10月30日
  • 最終戦争論

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     論じている内容は理解できますが、ほんとにこんな認識を基にこの人は戦線を拡大したのかと思うと、腹立たしくなりました。日蓮思想をいったいどう解釈したらこんな考えるに至るのか不可解でなりません。たぶん才能に溺れてまわりがみんな馬鹿に見えるタイプの人間です。
     
     先の戦争を考える上では重要な資料です。

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    2017年08月15日
  • 最終戦争論

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    昭和初期の軍人・石原莞爾の講演速記をもとにしたもの。内容的には戦術・思想等。単に戦前の日本の軍人は私利私欲のために戦争をしたのか。否。当時自分がこの講演を聴いていたら、どんな感想を持っただろうか。読んで損はない。

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    2010年08月11日
  • 最終戦争論

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    40になろうとする頃にこの書をとってみたが。私にはそれほどの崇高さは感じられない。現代社会で平和論の先駆者 日本の敗戦を予言し復興を掲示しているとされているが、ヒステリックな政策論争の現場でヒステリックな対論 戦略上の批判をしているにすぎないと思う 確かに 日本の指導者として 一縷の可能性はあったとは思うし 外交論 戦争論は正しいしシナへの政策 アジア外交は支持できると思うしかし 米国への政策 予見は大量物質社会と重工業産業力 当時の先端科学のへの悲観的僻みの上での持久戦論
    結果 東條でも石原でも日本の戦略的優位性を保持できなかったのではないだろうか

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    2009年10月04日