烏谷昌幸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
■陰謀論の蔓延を「個人の知性の欠如」と切り捨てず、共有された現実が崩壊していく社会構造の問題として鋭く抉る一冊。最近、トランプ政権や参政党、財務省など、陰謀論が増えてきている気がするので手に取った。
■米国のFOX放送が共和党支持と知らなかった。メディアの党派性が、客観的事実よりも「心地よい物語」を優先させる土壌を醸成した実態への指摘。リベラル的なディズニーによる買収劇といった巨大資本の動向すら、思想的な対立構造の中に組み込まれていく現代特有の不気味さ。
■情報の海から真実を掬い上げる、読みの技法がかつてなく試されている。もはや陰謀論は遠い世界の出来事ではなく、情報の娯楽化が生んだ隣り合わ -
Posted by ブクログ
大統領選挙に敗れたトランプが語った不正選挙、コロナワクチンによる権力者の市民コントロールなど、「陰謀」は大流行で、みんな大好き。しかし、最近の陰謀はもはや笑い飛ばせないレベルのものが多い。陰謀という根拠のないこじつけに社会が振り回される時代になってしまった。
もはや陰謀論は非合理なトンデモ問題として排斥せず、現代社会を生きるための問題として定義すべきだ。世界を単純化して、自分に都合のいい結論を導きたいというのは誰もが望む。そんな大衆の心理に、陰謀はピッタリとハマってしまうのだ。
さらに恐ろしい問題は、その陰謀を作った側ですら、本当に信じてしまうというところ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ陰謀論とは:世の中で起きている問題の起因について、不確かな根拠をもとに誰かの陰謀のせいであると決めつける考え方を指すもの
主張:人間は誰しも陰謀論者になり得る素質を持っている。
理由①世界をシンプルに解釈したいという欲望を人間が持っているから
→人間の精神は現実の不確実性や複雑性を耐えるには脆弱で、意味という緩衝材を必要として物語を求める
理由②なにか大事なものを「奪われる」感覚が陰謀論を誘発する
→暗殺やテロ、災害や事故、戦争など多くの人命が奪われる出来事が起こると、陰謀論は生まれる。かけがえのない命が不条理に奪われる経験が多くの人に精神的ダメージを与える
・境界確定
陰謀論にも種類があ