牛久保雅美のレビュー一覧

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    中学三年生の宙(ヒロ)、美森、紗奈は、母子家庭で、それぞれ母親に感謝しつつ複雑な気持ちを抱いている。クラスでは地味なグループとしてなんとなく一緒にいるようになるが、互いのことを知っていくうちに、かけがえのない友人だと思うようになる。

    三人の母親たちがそれぞれに格好いい。男社会で生きるしんどさをはねのける強さやしなやかさがある。

    ソフトなミソジニスト、マンスプレイニング、など印象的な言葉が使われているが、攻撃的な物語ではない。

    中高生の男子にも女子にも広く読まれてほしい物語だ。作中、ある絵に対する意見を相手の人間性を図る物差しにするエピソードがあるが、この物語を読んだ感想もその人の人間性を

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    2024年12月11日
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    修学旅行をきっかけに何となく仲良くなった3人の半年間。
    3人それぞれの一人称で話(恋バナ皆無で)は進む。
    主に母親との関係や思いが語られる。
    この物語に流れるのはジェンダー問題…男らしさとか女らしさとかの勘違いや無意識の差別など。
    この著者はだいたいいつもテーマがはっきりしている。読書感想文におすすめの作家なのだと今更ながら気がついた。

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    2024年07月24日
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    ネタバレ

    登場人物の少ない、主張の強い女性の多いお話しでした。母娘の親子、3組それぞれの生活を隣の芝は青いとはいいつつも、素敵な親子関係が見られた。
    テーマは「女性の生きづらさ」や「私たちを取り巻く社会の不均衡」というだけあって、女性視点の意見が多い中、ちょっとだけ男性の意見も出てくる。

    親子での会話がきっかけで、娘たちの世界も少し広がったこともあり、最後の言葉、「わたしたちは、出会うべくして出会ったんだよ。」は胸にきた。

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    2024年08月20日