牛久保雅美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
中学三年生の宙(ヒロ)、美森、紗奈は、母子家庭で、それぞれ母親に感謝しつつ複雑な気持ちを抱いている。クラスでは地味なグループとしてなんとなく一緒にいるようになるが、互いのことを知っていくうちに、かけがえのない友人だと思うようになる。
三人の母親たちがそれぞれに格好いい。男社会で生きるしんどさをはねのける強さやしなやかさがある。
ソフトなミソジニスト、マンスプレイニング、など印象的な言葉が使われているが、攻撃的な物語ではない。
中高生の男子にも女子にも広く読まれてほしい物語だ。作中、ある絵に対する意見を相手の人間性を図る物差しにするエピソードがあるが、この物語を読んだ感想もその人の人間性を