森晶羽のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ2022年末、イランの旅
著者はブーヴィエ『世界の使い方』(旅行記)を読み、人生でやるべきことー世界を見つめ書くこと、を見出す。
2022年9月若い女性が「不適切な服装」をしていると警察に連行され脳出血で死亡、その後国内で抗議デモが頻発というイラン国内の状況の中、2022年末に著者はイランに出発。最初の宿から危険が迫ったが著者は自身の憧れを完遂するため宗教が政治を凌駕している国でタフな旅を続ける。だが、ある日突然に旅はあっけなく終わる。
訳者さんの解説から読んだほうがいいかもしれないぐらい私はイランに対して無知だなあと感じました。2025年現在のイランも世界もどうなるのかさっぱり分からな -
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Posted by ブクログ
ニュースでは、「イランの最高指導者である宗教指導者の〇〇氏は〜」とよく聞くが、宗教指導者が政治のトップにいるというのは、つまり、宗教の名の下で様々なことが体制側に都合よく解釈され、勝手に罰則が設けられ、体制を批判するものには人権はない、という世界のようだ。中東のテロ事件でよく聞くイスラム教原理主義の人たちは、暴力的で女性を虐げる、という印象を持っていたが、国民への締め付けがほんの少しだけゆるいだけで、まあ、似たようなことが起きているようだと感じた。
イランのことをあまり知らずにいたので、こんなふうに抑圧されている国だったのか、と驚いた。
よく考えたら、イランだけでなく、世界のあっちでもこっち -
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Posted by ブクログ
軽く読める、恐ろしい程に。
それだけ、この執筆、視点、分析が適当なものであるか、些か疑問に終わった読書。
筆者は、元サッカー選手という異色なキャリアを持つし、出す本は全てベストセラー・・正直驚く。
日本は外国かぶれだから、この作家がそういった履歴を持つだけで、この本が素晴らしいと思う事はやめてほしい。
頁の文字配置がぱらっとしているし、空間が多いので読み易いのだろうが、中身のシリアスさは逆説的に、筆者の「欧米的、先進国的視点」を伺わせる。
歴史的に言えば、とてつもないものを持つこの国。
今は石油問題、中東問題、シリアとの関係などでムスリムの国の最たる存在と思われるだろうが実はかなり複雑な多 -