コ・ミョンファンのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
読書をするのは自分自身を高めるためだというのは異論もないが、何か著者がギラギラし過ぎていて、競争に勝つためとか、お金を稼ぐためとか、読んでいて清々しさがあまりない本。読書が修行であるという感覚は私とは少し異なる。勿論、打算がない訳ではないが、そればかりでもない。
それと紹介される本が韓国の本で和訳もなく日本での出版もされていないのは辛い。よく知らない人の、根拠も不明な〝俺の読書論“をお金を払って読む自分を嫌悪しつつ。
だがネガティブなことばかりではない。元来、他人の読書論が嫌いではないし、本を読む人が好きである。電車に乗る前、その待ち時間から読み始めてしまっている人を見つけると、心の中では -
Posted by ブクログ
読書は非効率で、時間がかかり、時には苦痛を伴う。しかし著者は、それを受け入れ、焦らずに続けることの重要性を強調する。遠くの成果を追い求めず、今に集中し、一歩一歩積み重ねることが、気づけば目標に近づく最短ルートだという。この考え方は、派手な成功法則や即効性のあるノウハウとは正反対だが、むしろだからこそ信頼できる。
特に心を打たれたのは、「安定」の定義についての一節だ。著者は、安定とは変化がないことではなく、挑戦と創造を続けながら活力と喜びを保つ状態だと述べる。停滞は死水であり、流れ続ける川こそが真の安定である。これは仏教の「諸行無常」に通じる思想であり、変化こそが自然であるという真理を説いてい -
Posted by ブクログ
世の中を渡るときは、知識より知恵を必要とする。知恵は気づきだ。
気づきとは、自分で悟ることである。誰かが代わりに悟ることはできない。
幸福を手にする人々は、決して「~すればよかった」という言葉を吐かない。彼らはすでに、最も役立たずの口ぐせが後悔する言葉だということを知っているからだ。
読書の苦痛とは、実際は苦しみではなく、真なる富へとつながるエネルギーの蓄積である。
読書後は思考を整理し、自分のものにする時間が必要である。内面を豊かにするためだ。このような過程が繰り返されることで巨人が生まれる。
読書の目標のうち10%が知識を得ることなら、90%は知恵をつけることだ
良本は、情報をく