【感想・ネタバレ】本は人生を生き抜く最強の武器である 問いから始める「自分を変える読書」のすすめのレビュー

あらすじ

ノーベル文学賞受賞 ハン・ガンと並び第11回教保文庫出版アワード「今年の作家賞」受賞!
韓国で話題沸騰。初の邦訳
自由に生きるため
私は今日も本を読む。

交通事故で死の淵をさまよった後、3000冊の本を読み、人生を劇的に変えた「韓国で大注目のベストセラー作家」コ・ミョンファン。
初めての邦訳、ついに登場。

求められるままに、日々、誰かのためだけに忙しい日々を送っていませんか?
自分が本当にしたいことがわからなくなっていませんか?
世の中の情報に飲み込まれて、本当のことがわからなくなっていませんか?

自分の人生を生きたいならば、本を読みましょう。
ただ読むのではなく、「問い・考え」ながら。

でも、時間がない……そんな声が聞こえてきそうです。
著者はいいます。
「忙しいからこそ本を読むべきだ」
本を読むことで、自分自身が成長する。
そうすれば、できなかったことがうまくできるようになり、時間が生み出せる。そしてまた本を読む時間が増える。
さらに成長できる。

「最も優れた本とは、最も多く考えさせられる本だ」

ニーチェの哲学をもとに著者が考案した人生を深化させる読書術。
本との対話であなたは成長する――読書の3段階

1.ラクダ段階:知識を背負い、忍耐強く学ぶ
2.ライオン段階:自分だけの問いを見つける
3.創造的に答えを生み出す

さあ、今すぐ本を読もう!
自由に生きるために、私は今日も本を読む。

【目次】
日本のみなさまへ
はじめに〜最もつらい道こそ実は最も近道である

第1部 本は人生を生き抜く武器である
1章 「自分」をつくりあげるために私たちは本を読む
回答する世界ではなく、質問する世界を生きる
FIREを夢見るあなたへ
最も優れた本とは最も多く考えさせられる本である
本が投げかけてくる質問についてひたすら思考する
7兆ウォンを手にする富豪が死ぬ前に後悔したこと
読書によって、時間を支配する凝縮の力を手に入れる
考えなければ目は濁る。読書が鋭く澄んだ目をつくる
経験しなくてもいい苦痛から抜け出したいなら
2章 真の自分と出会うために私たちは問う
苦労した人だけが得られる幸せがある
目の前のことだけに集中すれば知らぬ間に世界は変わっている
いい問いひとつで人生は大きく変わる
「座右の書」は日々変わる
「知っている話」の罠
成功よりもずっと大切なことのために
めちゃくちゃなカオスからしかアイディアは生まれない
人生も読書も長距離レース
3章 望む未来の自分を思い描く
情熱が生まれる「アファメーション」の力
自分の中に存在している本当の「自分」を探そう
決して失敗するとは思えない人生を準備しよう
明確な概念を持たない人になろう
幸運は足し算ではなく掛け算である
幸福を手にする人々の口ぐせ
空想せず想像せよ
所有するのではなく自分の中に積み上げる
不足感が必要な理由
「他人」という文字の秘密
誰かの成功を助けよう

第2部 ニーチェに学ぶ人生と読書の3段階
ニーチェに学ぶ人生と読書の3段階
4章 何かに引きずられることのない人生の始まり「ラクダ段階」
ラクダ段階へようこそ
何を読めばいいかわからない人のための本の選び方
本を読む苦痛をまず楽しもう
1日1分、脳をだます読書法
読みながら寝落ちする経験
本をぼろぼろにする練習
失敗はしても敗北してはならない
5章 ひたすら自分に集中する
勇気ある人生「ライオン段階」
ライオン段階へようこそ
みんな同じ? 自分は違う!
焦りと慢心に警戒しよう
10ページ読書法のすすめ
月に1度、10時間の読書
ノートではなく、心に刻もう
読書会に出かける理由
朝には一篇の詩を読もう
自分だけに意味のある文章を持とう
6章 自分だけの哲学で世界を動かす「子ども段階」
子ども段階へようこそ
ライオンと子どもの相違点
周りの人々に幸せを分け合える「メッセンジャー」になろう
本に出会ったら本を殺めよ
1行読んで、1時間考える
静かな瞬間
武器が詰まった自分だけの書斎をつくる
これが真に安定した人生だ

おわりに〜図書館は偉大だ
付録1 ラクダ段階におすすめの本
付録2 ライオン段階におすすめの本
付録3 子ども段階におすすめの本
本書に登場する書籍リスト

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Posted by ブクログ

読書論系の本を10冊くらいは読んでいるが一番心に刺さり説得力を感じた。

本が全て教えてくれる。

これに尽きる。

0
2025年11月15日

Posted by ブクログ

本は人生を生き抜く最強の武器である
本の読み方を一変させてくれた本
間違いなく今年読んだ本で印象に残った本の1つ
①線をひいたり書き込みして読む
②自分の本棚を武器庫として整備する
③他人のために生きる
この3点を抜き出し、自分のものにしたい
読書がますます好きになった、感謝

0
2025年08月15日

Posted by ブクログ

タイトルからも分かる通り、読書の効能や習慣化などについて書かれた本。

特に読書習慣のある人的にも共感する部分は多いのではないでしょうか。わたしは付箋ポイント多かったです。

0
2025年07月20日

Posted by ブクログ

【印象に残った言葉】
世の中を渡るときは、知識より知恵を必要とする。知恵は気づきだ。気づきとは、自分で悟ることである。誰かが代わりに悟ることはできない。
本を読み、思索にふけった人だけが、その目に鋭さを増し、幼い子どものように澄んだ目を持つようになる。肉体は古びても、精神は若返るのだ。
読書のうち10%が知識を得ることなら、90%は知恵をつけることだ。

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2025年06月26日

Posted by ブクログ

読書をするのは自分自身を高めるためだというのは異論もないが、何か著者がギラギラし過ぎていて、競争に勝つためとか、お金を稼ぐためとか、読んでいて清々しさがあまりない本。読書が修行であるという感覚は私とは少し異なる。勿論、打算がない訳ではないが、そればかりでもない。

それと紹介される本が韓国の本で和訳もなく日本での出版もされていないのは辛い。よく知らない人の、根拠も不明な〝俺の読書論“をお金を払って読む自分を嫌悪しつつ。

だがネガティブなことばかりではない。元来、他人の読書論が嫌いではないし、本を読む人が好きである。電車に乗る前、その待ち時間から読み始めてしまっている人を見つけると、心の中では仲間意識むんむんで嬉しくなる。そのまま電車で二人、揺られながら読んでいる姿はもう人生のパートナーのよう。だから、著者に対しても悪く思うはずもない。更に韓国の著者となると、これは読書界の外国人観光客みたいなもので、温かく迎えるべきなのであろう。

と、どうでも良い持論を披露した所で、本書で良いなと思った啓発的な部分について。一つは、本を通じて自分に質問すること。もう一つは、アファメーションという、自分の望む未来や理想の状態を肯定的な言葉にして繰り返し唱えることで、自己肯定感を高める重要性。さあ、自問自答を。

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2025年10月09日

Posted by ブクログ

【総括】
人生を生き抜くというタイトル通りの話はもちろん含まれるが、そもそもどうやったらたくさん読めるようになるかという提案に多くページが割かれている。
【良かった点】
書き込んだり付箋をしたり折り曲げたりと、本は汚すほど良いという点に共感。綺麗に保とうと気を遣っているうちは、なかなか読書が進まない
【気になった点】
これから読書をしたいという方向け。既に読書習慣がある方にとっては少し物足りないかなと思われる。

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2025年10月02日

Posted by ブクログ

読書は非効率で、時間がかかり、時には苦痛を伴う。しかし著者は、それを受け入れ、焦らずに続けることの重要性を強調する。遠くの成果を追い求めず、今に集中し、一歩一歩積み重ねることが、気づけば目標に近づく最短ルートだという。この考え方は、派手な成功法則や即効性のあるノウハウとは正反対だが、むしろだからこそ信頼できる。

特に心を打たれたのは、「安定」の定義についての一節だ。著者は、安定とは変化がないことではなく、挑戦と創造を続けながら活力と喜びを保つ状態だと述べる。停滞は死水であり、流れ続ける川こそが真の安定である。これは仏教の「諸行無常」に通じる思想であり、変化こそが自然であるという真理を説いている。

また、幸福は自分だけのために生きても得られず、成長と分配(他者や社会への貢献)を通じてこそ味わえると説く。人間は社会全体の一部であり、得たものを分かち合うことで真の満足を得られる。この視点は、読書による自己成長の先にある行動指針として、深く印象に残った。

本書を通じて、一冊一冊の本を大切に読み、焦らず着実に歩むことが、最短距離で目標に至る道だと再確認した。そして「安定とは動き続けること」という、変化を受け入れ、流れの中に身を置く姿勢こそが、安定と幸福の両方をもたらすのだと、強く感じさせられた。

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2025年08月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分に問いかけながら読者をする。自分の思考が自分を作るから、色んな物に触れ、感じ、考えていこうと思った。

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2025年07月07日

Posted by ブクログ

書籍。
本に対する向き合い方と、レベルに応じた本の読み方の本。

読書は楽しいと書いてるのが多い中、
本は思考することだから、大変なこともあるという視点で書いてる。
良いマインドセットになった

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2025年06月12日

Posted by ブクログ

世の中を渡るときは、知識より知恵を必要とする。知恵は気づきだ。
気づきとは、自分で悟ることである。誰かが代わりに悟ることはできない。

幸福を手にする人々は、決して「~すればよかった」という言葉を吐かない。彼らはすでに、最も役立たずの口ぐせが後悔する言葉だということを知っているからだ。

読書の苦痛とは、実際は苦しみではなく、真なる富へとつながるエネルギーの蓄積である。

読書後は思考を整理し、自分のものにする時間が必要である。内面を豊かにするためだ。このような過程が繰り返されることで巨人が生まれる。

読書の目標のうち10%が知識を得ることなら、90%は知恵をつけることだ

良本は、情報をくれるのではなく、多くの思考をさせてくれるのが特徴だ。
読んでいて良い文章に巡り合ったら、2、3回読み返して考えればいい。
ノートに整理せず、頭で整理しよう。1分後にうっかり忘れても構わない。読書は知識を重ねるものではなく、思考の質を高めるためのものだからだ。
内容を忘れてしまっても、深く考える力がつくのであれば、それで十分だ。

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2025年06月06日

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