中村研一のレビュー一覧

  • 平和の条件

    Posted by ブクログ

    解説で翻訳者中村研一が当該原書が刊行された当時(1942年)のことを書いている。

    清水幾太郎は「私とカーとの結びつき(といっても私の片思い)は、戦争中それも東京の大空襲が始まる頃、彼の『平和の条件』をコッソリ手に入れてコッソリ読んで、非常な衝撃を受けることに始まります」。
    ・・・・驚くべきことに、戦時下の日本で本書の海賊版が出回っていた。宇品の陸軍船舶司令部で軍務についていた丸山真男は、その一冊を’45.4の広島で発見し、「これによって受けた感銘は船舶司令部に起居した半年の間のさまざまの思い出、その間に起こった世界史的な事件の生々しい記憶と共に永く私の脳裏から消え去る事はないであろう 昭和2

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    2025年10月26日