小林一彦のレビュー一覧

  • NHK「100分de名著」ブックス 鴨長明 方丈記

    購入済み

    明解

    高校の授業で習って以来ずっときちんと読みたい、理解したいという願いがやっと叶いました。受験目的と違い、わかったつもりでいた自分への反省をこめて、この解説本をお薦めします。あまりにも有名な書き出しは、多感な年頃の僕に、新しい引き出しを与えてくれました。あまりに気に入ってしまったがゆえに、古典のノートの表紙にペン習字を兼ねて書き下しました。年を経て再びあの頃に、いや、あの頃とは違った感性を蘇らせていたました

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    2020年02月28日
  • 恋歌

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     王朝和歌の名歌をそのエピソードとともに綴ったエッセイ集だ。もともとは中日新聞系の各紙に連載された記事が元になっており、すべての項目が見開き2ページに収まっている。
     著者は気鋭の和歌の研究者である。本書はあくまで一般向けを意識して書かれている。一般紙に書かれる内容としてはかなり高度であり、この連載を読み続けていた人は現代の和歌研究の水準を知ることができていたはずだ。
     書名は恋歌であるが、収録されている歌は必ずしも恋愛の歌だけではない。王朝の和歌の中核に恋の表現があるのは事実であり、その方面の作品に豊富なものがあるのは事実だ。本書でも数多くの恋歌が掲載されているが、恋というある意味普遍的な内

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    2019年01月14日
  • NHK「100分de名著」ブックス 鴨長明 方丈記

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     古典の読み方にはいろいろある。あくまでも作品の書かれた時代のなかで作品を捉え、現代とは切り離して読もうとする態度はそのなかでもっとも正統と考えられている。しかし、古典が古典たるゆえんは時代を超え、さまざまな解釈に晒されてもその本質を失わないところにもある。本書は中世文学の研究者である筆者が、思い切って作品を現代の文脈に引き出した意欲作である。
     「方丈記」が平安時代の末から、鎌倉時代の初めにかけて相次いで発生した天災と人災の連続の中を生きた人物の一種のルポルタージュであることは以前からよく言われてきた。ただ、それは歴史上の出来事であり、自分とは無関係な悲惨な時代の話としてしか受け取ることが出

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    2013年08月21日
  • NHK「100分de名著」ブックス 鴨長明 方丈記

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    ものすごいスピードで変わっていく世の中で、生きづらさを感じることがある。
    『方丈記』の解説を読むうちに、「自分が日々悩んでいることは、いったい何なんだ?」と思うようになった。
    「豊か」とは何なのか?何がどうなったら人生はゴールを迎えるのか?
    それは人によって違い、自分で考えて、悩みながら結論を出して自分を納得させていくしかないのだと思う。
    何かを満たすために「増やす」のではなく、本当に大切なものを大切にするために「減らす」ことが、自分の心を満たす生き方かなと、本書を読み感じた。

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    2025年04月15日
  • NHK「100分de名著」ブックス 鴨長明 方丈記

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    人間味がある人だったこと。想像と違っていた。
    震災、疫病、人がコントロールできないものが身近にあったのは今の時代に近いものを感じる。
    羨んだり捨てきれない執着と向き合っていたことも、昔も今も人として変わりないのだと感じることで安心をおぼえた。

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    2024年01月25日
  • NHK「100分de名著」ブックス 鴨長明 方丈記

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    以前方丈記、それに関する新書にトライしましたが、いずれも消化不良でしたが、今回はすっと入ってきました!世の中の無常と人の心の揺らぎを学びました。感謝

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    2023年11月02日
  • NHK「100分de名著」ブックス 鴨長明 方丈記

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    方丈記の解説テキストで、災害文学、自分史、人と住まいといったテーマを方丈記から引き出して読み進めていく。受験読解や文献を照らし合わせて正確に解釈していく研究的な解説書ではなく、現代日本と照らし合わせて、方丈記からどんなことが言えるのかを読み解いていく本である。
    他の解説書と異なる視点で取り上げる内容もあるので、比較のために読んでみるのも面白いと思う。

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    2021年08月09日
  • NHK「100分de名著」ブックス 鴨長明 方丈記

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    ネタバレ

    以前観た「方丈記」の回が面白かったので観た回。鴨長明と「方丈記」の内容について知ることができた。鴨長明の経歴に共感できるところがあった。鴨長明の思想は時代のかなり先を行っていると思った。

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    2019年08月20日
  • NHK「100分de名著」ブックス 鴨長明 方丈記

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    ミニマリスト

    前半部分で福原遷都を含む五大災厄を描く
    大火などの描写は平家物語のタネ本になった


    「願はず、わしらず、ただ静かなるを望みとし、憂へなきを楽しみとす

    わしらず
    走り回らない

    欲しがらない、あくせくしない、ただ心静かに毎日を送ることを願い、悩みが何もないことを楽しみとする
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    2022年10月30日