天沢時生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ田舎のヤンキーのヤンチャ話……?と序盤思ってしまいましたが、読み進むほど話が深く暗くなっていく。
愛する人を失った喪失感から始まる物語が、
自分らなりの愛を伝えるための物語へと変わっていく過程に驚きました。
また、悲しみ溢れて暗く感傷に浸るのではなく、悲しいけれどどこかでバイクのような轟音が響きもがき苦しんでいるように感じる。
悲しみから始まるけれどこんなにアツい物語になるなんて。めちゃめちゃ読み応えがありました。
若い男の子に読んでほしいと思う作品、なかなか難しいのですが本作は若い男の子にぜひ読んでほしいなと思いました。(贋作作ったりはしないでほしいですが…!)異性間との恋愛だけじゃなく、いろんな愛の形を知ってほしいです。 -
Posted by ブクログ
面白かったです!!
前半
・『すべての原付の光』(原付で路を攻めてた中坊を転移させて神殺しをやる)
・『ショッピング・エクスプロージョン』(自己増殖する大型ディスカウントショップによる買物災禍、商業的終末…サンサンサン〜サンチョ〜サンチョ・パンサ〜)は既読でしたが、何度読んでも新鮮にサイケデリックな衝撃を受けます。ルビが…!
後半の未読の作品群も、
・濡れタオルでしばき合う闇の大会を、こっそり流れついたヤクザたちが開催しているコロニーに「カタギ警察」のスパイ(どう考えても林家P夫妻)が入り込み、この闇競技が明るみに出てしまう。「カタギ警察」の狂気と横暴にふるえる『ドストピア』
・毎晩夢の世界で、街に溜り豚の姿をした怪物となった悪意を排除していく。幼馴染と一緒に。『竜頭』
・一切の性愛が法律で禁止されている《ラゴス生体都市》。しかし起きようとしているのは、〈映画監督〉によるポルノ・テロ!手を繋ぐだけでも「なんて破廉恥な!」となるので…まぁたいへん。生殖せずに人口増やせるのかというと……天使禁猟区を思い出してしまった。
どのお話でもハチャメチャでスピードのある、でもどこかノスタルジックな作品世界に飲み込まれて楽しく過ごしましたが、
わたしも田舎育ちなので、『竜頭』の生息感と切実さが真に迫ってきました。
つらい…よくがんばったね………
ヤンキー文化への反発と苦味と、閉塞感と郷愁を感じてしまう故郷。心はままなりません。
これからも追いたい作家さんが増えました。
出てくるワードチョイス、元ネタが…と思ったら同じ80年代生まれの作家さんだった。通りで。