古藤日子のレビュー一覧
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地道な観察を続けてアリの暮らしを研究するという生態学で、飼育箱に1匹の働きアリと10匹の働きアリを入れたものを用意して比較観察すると単独アリの方が寿命が短い。書名「ぼっちのアリは死ぬ」の意味である。どうしてそうなるのだろうか。
それを探るために研究は生態学を超え、遺伝子研究へと踏み込む。その詳細が本書である。
一般的な動物行動学は素人にも分かりやすく読めるが
遺伝子や細胞の研究となるとなかなか難解であった。ゆっくりと読み進めたが半分も理解できたかどうかというところ。
私たちヒトも含めて動物の生態をきちんと解るためにはその方面の研究が欠かせないようだ。 -
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昔、シムシティという街作りゲームを作ったクリエイターがその次にシムアースという作品を出した
文字通り地球を作るゲームで、地震を起こして地形を隆起させたり、隕石を落として微生物を地球に発生させたり、やがてプランクトンが進化し陸へ上陸した時は幼いながら僕は感動した
その次に出たのが
シムアント だった
なんとアリの巣を開拓するゲームだった
プレイヤーはアリを操作して害虫を倒したり、またはその害虫を巣へと運びエサとし女王アリが巣を広げるのを待ち侘びるという非常にトリッキーな作品だった
この本には遺伝子解明済のアリやハエを孤立させたり、どういう行動をとるのかという事が書いてある
1回は思ったこ -
Posted by ブクログ
とてもわかりやすい文章で、生物研究の手法やアプローチの最前線を垣間見ることができた。DNAの解析や改変方法がここ10年ほどで、ノーベル賞を受賞するレベルでとても進化している。人の病気や寿命などに恩恵を得られる日も、そのうち来るのかもしれない。。と思った。また、全く知らなかったアリの生態を様々知ることができた。
ひとりぼっちになったアリは、体内の肝臓に似た臓器に活性酸素が蓄積し、壁ぎわ(すみっこ)に留まるようになり、グループで暮らしているアリたちより何倍もの速さで死んでしまう。これは実験に基づいた事実。ただそれがなぜかは今後の研究が待たれる、とのこと。
以下、トピック。
・育てやすく、1世 -
Posted by ブクログ
『ぼっちのアリは死ぬ』というタイトルから、心理学の本かと思って手に取ったが、意外にもサイエンス本だった。
たしかに、アリの“気持ち”を測ることはさすがにできないものね。
本書でいう「ぼっち」とは、集団の中で浮いている個体ではなく、隔離された1匹のアリのこと。
1匹になると子孫を残すことも、社会的な役割を果たすこともできなくなるので、「それはストレスだろうな」と思ってしまうが、本書はあくまで科学的アプローチで、からだに起こる変化に焦点を当てている。
孤立環境に置かれたアリでは、脂肪体で活性酸素が発生し、結果として短命になる――どうしてそうなるのかは、今後の研究に委ねられているという。
以下 -
Posted by ブクログ
タイトルにぞっとして購入。
ぼっちのアリは死ぬんだ。じゃヒトはどうなの?
社会性昆虫であるアリはヒトと似て、他社と関わり社会の中でそれぞれの役割を演じながら生きていく。
本書では、アリの社会構造や分業の仕組み、そして孤立したアリがどのような影響を受けるのかが詳しく解説されている。
例えば、アリは仲間と協力しながら生活する生き物ですが、孤立するとストレスを受けやすくなり、健康状態が悪化することが研究で明らかになっている。
孤立したアリは酸化ストレスが上昇する。さらに寿命の短縮とも深く関わっているのは、壁際に長く滞在してしまうというすみっこ行動であることが示された。
つまり、孤独したアリは酸 -
Posted by ブクログ
やはり酸化ストレスか。アリは役割に忠実に生きるから余計、ぼっちになるとどうして良いかわからないんだろうな。助けられることもないし。人間の人間らしさってなんだろうと考えてしまう。アリのように血縁関係を認識するけど、人間は血縁関係を超えて、血が繋がってない人を家族より信頼することもできる。女王アリは働きアリをホルモンコントロールしてまで自分の卵を生み続けるけど、人間はどうだろう。自分の子孫を残すことより、より良い社会を次世代に繋げることにやりがいを感じる人もいるかな。ここは自信ない。子供ができたら普通は自分の家族の平和が重要。本題とは離れるがアリンコとはいえ、健康な体に生まれたら自然に生きていきた
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Posted by ブクログ
X上で見かけて、ほぼタイトルのジャケ買いをした書籍である。
書籍の内容はアリを題材として社会性の研究をするために、どのように実験を計画し、結果を評価するのか、その評価のための遺伝的手法と解析方法を説明したモノである。
生態学というよりは、遺伝子解析やその評価方法の説明を研究結果の論拠の説明のために多く紙面を割いており、遺伝子解析の基礎知識が無い人向けに解説するため苦労したのが垣間見えた。
(正直、読んでいて「なんでその結論になるんだ?」と思う箇所がいくつかあったが、
説明するためにはもっと踏み込んで解説する必要があるが断念したと認識した。)