中前結花のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
とてもとても良かった。
毎日少しずつ、大切に読みました。涙を流したエピソードばかりですが、優しい思い出とじんわり沁みる言葉に出会えました。
一編一編に感じ入り、心がほどけていくような心地よさ。なかでも「オトモダチ」が特に好き。優しさに包まれているみたいで、何だか泣きにそうなってしまいました。
自分の気持ちにしっかり向き合って、味わって、どんな感情も受け入れて考えて、動くことのできる中前さんは、とても繊細で柔らかい心をお持ちなのだろうなぁ。
自分の心の奥にある小さな感情の粒をもっと大切に、味わってもいいんだ。自分をもっと好きになれる。大人だから子どもだからとかなく、もっと伸び伸びそのままで -
Posted by ブクログ
心が動いた瞬間がたくさん詰まっていて、その暖かさが読んでるこちら側まで伝わってきて。
過去から宝物を掘り起こして、こんなふうに愛せるのっていいなぁと。
"そうなのだ。全部全部、言葉になってたまるものか。「感動」だなんて言葉でまるめたくない、そういう胸の高鳴りが、抑えきれないものが、ぽろぽろと涙になってただこぼれていった。"
"だれが見てくれてるんだろう?と思うようなことにも意味がある。こんなにやらなくても本当はいいんじゃないの?と思うようなことにも、やっぱりちゃんと意味があるのだ。"
"やっぱり天気はちっともわたしに関係がない。雨が降ろう -
Posted by ブクログ
ネタバレ毎回楽しにみしているエッセイ。
個人的に印象に残ったのは「スーパーマンじゃない」と「おひさま」の2つ。
「スーパーマンじゃない」はZINEにも収録されていたものだけど、改めて読んでみて、子供の頃はスーパーマンやらシゴデキな人はドラマのようなピンチの時に華麗に活躍する人だと思っていたけれど、大人になるとここで書かれている日常のちょっとしたことに対しても誠実にきちんと向き合える人なんだなと思い、ここに書かれている人のようになりたいなと思った。
そんな一編。
「おひさま」は読んでいて、中前さんはエッセイストなんだけど、いつかそれほど遠くない将来で、歌詞の作詞もしているんじゃないかなと思った。
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Posted by ブクログ
エッセイと言われるもので私が今まで読んだものは、贔屓の小説家が書いたものが多かったように思います。
なぜなら、エッセイは、書き手の人となりがわかっていないと読む気がしなかったからです。
でも、著者の中前結花さんのことを全く存じ上げないのに評判の良かった1作目の「好きよトウモロコシ」を読んでみたくなり、さらに2作目も読みたくなり、今回の3作目も読みました。
今回も言葉一つ一つが優しく紡がれていきます。
作品に登場する中前さんのお母様が中前さんに掛けていた言葉が優しく、そんなお母様の影響なのかなと思います。
読んでいたら、リリー・フランキーさんの「東京タワー、オカンとボクと、時々、オトン」に出てく -
Posted by ブクログ
小説みたいなエッセイだと思った。
時間が隔たった話のはずなのに、まるで今起きたことのように語るから。
それでいて、自分の日常も、こんな風に語れるのかもしれないと思わせてくれる。
本当は難しいことを、身近に感じさせてくれた、珍しい一冊だった。
「涙を流した」エピソードが綴られている、この本を読みながら、私はじんわりと満たされた記憶より、感極まった記憶の方が鮮やかに残っている気がした。
幼少期のトラウマみたいな体験。
何か大切な人や物事との別れ。
心が荒くれるような感情であったり、共感して思わず自分が持っていかれてしまうような。
そういうことを、こつこつと、心にためてきた作家さんなんだな、 -
Posted by ブクログ
『好きよ、トウモロコシ。』『ミシンは触らないの』で話題のエッセイスト、中前結花さんの最新刊です。前の2作も気になっていましたが読まないまま、読むのはこの作品が初めてとなりました。
が…もっと早く、他の作品を読んでおけばよかった!だってとてもおもしろいんです。
エッセイでありながら、まるで小説のようにストーリーにのみこまれていく。あたたかくて、切なくて、ポロポロっと涙がこぼれる。そんな追体験ができます。
実際私も、幼少期から涙もろくて悩んできました。すぐ泣く子ってめんどくさい、嘘くさいって思われるんじゃないかと気になって。そんな風に絶対思われたくなくて、必死に涙を堪えることが多かったと記憶し