【感想・ネタバレ】ドロップぽろぽろのレビュー

あらすじ

【俵 万智さん絶賛!】
“出てくる人、出てくる人、みんな好きになってしまう。
結花さんの涙のレンズで見る世界は、どうしてこんなにも
温かいのだろう。もらい泣きして、もらい笑いして、
私の世界も明るくなりました。”

**
読むと、じんわりあたたかくなる
読み終わったら、大切な人に電話したくなる
**
嬉しい涙、悔しい涙、わけもなく流れてしまった涙……。
小さな頃の思い出、どうしても忘れられない出来事、
日常に潜む小さなドラマから、
ぽろぽろと涙をこぼしたエピソードを
そっと拾い上げて集めました。
ですが、ちっとも悲しい本ではありません。
大真面目だけど、ちょっとおかしく、ちょっと切ない。
大人のあなたにこそ読んでほしい1冊です。

あたたかくやさしく、
どこかユーモラスな筆致で綴る文章が反響を呼んでいる
今もっとも注目の書き手によるエッセイ集。

あっという間に完売してしまった
幻の私家版エッセイ集『ドロップぽろぽろ』に
収録されたエッセイのうち9篇を大幅に改稿し、
6篇を新たに書き下ろし。
装丁も新たに生まれ変わった全15篇です。

【もくじ】
はじめに
神様のテスト
ショッキング・ピンク・ショック
スーパーマンじゃない
お母さーん!
「アイスコーヒーで」
9月3日
梅の花
おひさま
アーモンドの予感
最後の下駄箱
アドベンチャー
あの朝とベーコンハンバーグ
先輩の12月
あなたへの旅
オトモダチ
おわりに

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

唯一無二のエッセイストだと思う。
文章が可愛くて、力強い。内容もすごい頭に入ってきやすいとても綺麗な文章。

涙、悲しみに関するようなエッセイ集なのに、頑張らないとと思わせてくれる。

初めて読む著者さんなのに、知っていたような、近くにいたような感覚。
「おひさま」の話が特に好きだったなぁ。

誰かの言葉を大切にできる人、誰かに言葉を与えられる人でありたいとそんなふうに思った。

0
2026年06月20日

Posted by ブクログ

15篇すべてがお気に入り。滋養のある15個のキャンディを味わい、生きる活力を与えてもらった。温かく、大きく感情を動かしてくれる。その理由は著者の気持ちや想いが自分に響いているということもあるのだろうけれど、それ以外にも、文章のリズムが心地よくて読みやすいことも大きな要因だと思う。

何度も何度も読み返したい。そしてその度に、ぽろぽろと涙を流したい。涙を流しながらも、必死に生きていきたい。

0
2026年06月20日

Posted by ブクログ

わたしは愛されていた。間違いなく愛されていた。いなくなっても、姿かたちは見えななっても、その事実は消えない。なかったことにはならない。

だから、やっぱりわたしはわたしを粗末にしてはいけない。

笑っていたほうがいいと思うのだ。しあわせでいたほうがいいと思うのだ。わたしはすごく「大切な人」だとわかったから。

ふと思う。
文章に価値があるということの不思議さ。優しくて、温かい文章を読むと心がぽわっと温かくなって、明日も生きようと思う。

0
2026年06月14日

Posted by ブクログ

とてもとても良かった。
毎日少しずつ、大切に読みました。涙を流したエピソードばかりですが、優しい思い出とじんわり沁みる言葉に出会えました。

一編一編に感じ入り、心がほどけていくような心地よさ。なかでも「オトモダチ」が特に好き。優しさに包まれているみたいで、何だか泣きにそうなってしまいました。

分の気持ちにしっかり向き合って、味わって、どんな感情も受け入れて考えて、動くことのできる中前さんは、とても繊細で柔らかい心をお持ちなのだろうなぁ。

自分の心の奥にある小さな感情の粒をもっと大切に、味わってもいいんだ。自分をもっと好きになれる。大人だから子どもだからとかなく、もっと伸び伸びそのままでいいんだと思えました。

じわりじわりと優しい気持ちで満たされ、幸せな心地にしてくれるエッセイ。
「読み終わりたくない。この文章にずっと触れていたい」と思いながら読み終えました。
素敵な読書時間でした!!


『道はある。わたしたちが出場権を握る大会はいくつだってある。輝ける舞台はきっとある。それを探して生きるのだ。「ここでいい」「ここがいい」と思える道を、そう思える場所を、居場所を探して歩くのだ。ある。絶対にある。』

『仕方のないときはある。我慢できないときはやっぱりある。そんなにずつまでずっと気張らなくたってだいじょうぶだろう。だって、まだまだ先は長くて。これからだってきっと頑張る。どうせ頑張る。そうやって毎日の山を1日1日乗り越えて暮らして、わたしたちは本当に偉いのだ。みんな弱いけれどすごくすごく強い。だって、ちゃんと拭うのも、泣き止むのもまた自分なのだ。』

0
2026年06月12日

Posted by ブクログ

心が動いた瞬間がたくさん詰まっていて、その暖かさが読んでるこちら側まで伝わってきて。
過去から宝物を掘り起こして、こんなふうに愛せるのっていいなぁと。

"そうなのだ。全部全部、言葉になってたまるものか。「感動」だなんて言葉でまるめたくない、そういう胸の高鳴りが、抑えきれないものが、ぽろぽろと涙になってただこぼれていった。"

"だれが見てくれてるんだろう?と思うようなことにも意味がある。こんなにやらなくても本当はいいんじゃないの?と思うようなことにも、やっぱりちゃんと意味があるのだ。"

"やっぱり天気はちっともわたしに関係がない。雨が降ろうと、風が吹こうと。「好き」を選んで、構わずピンとしていればいい。暑い日だって、凍える日だって、その日着たい服を着る。自分の空を晴らす術なら、とっくに知っている。目の前に広がる窓と空。私は選べる。すべてはもう、ちゃんとこの手のなかにあるのだ。"

"わたしたちは気づけば、もうずいぶん「大人」だった。話す「ひとこと」もぽっちゃりなんてかわいいものでなく、ずっしり、がっしり、いつの間にかまるで大きな岩のよう。"

"戸惑いのなかで毎晩思うのは、「わたしの周りの大人たちも、こんな心境だったんだろうか」ということだった。みんな、いったいいつから大人になったんだろう。"

"すました顔をして、みんなと同じ壁にしっかりとぶつかりながら、傷つきながら、その人も暮らしていたのだった。"

"たくさんの人だかりといっしょになって、扉から吐き出され、「今日もやり終えた」というように、だれもがそれぞれの背中でそれぞれの家に帰って行く。こうやって、毎日の「暮らし」を積み重ねて時間は過ぎていくんだけれど、いったい「大人」ってなんなのだろう。"

"人は何歳になるのもはじめてなのに、みんな「平気」のような顔をして、その人だけの暮らしを一生懸命積み重ねながら生きている。それは苦しくもあるけれど、前を歩いてくれている人たちがいるということ。前を進んでくれている人たちがいるというのは、どれだけ心強いことか。「みんな、はじめての道を毎日歩いて、本当に偉いよなあ」そんなことを思いながら、今日も月の下を歩く。"

"だれもスーパーマンじゃないけれど、いつもそれぞれの暮らしの主人公を頑張って、本当に本当に偉いのだ。強がりながら、ぶつかりながら、気をつけながら、一生懸命生きている。"

"髪型や爪先の色を褒められるのもそりゃあ嬉しいけれど。どんな気分で、どんな気持ちでいまあなたと居るか。それを伝えてくれるようなその言葉に、くすぐったいようだけれど、なんて嬉しい表現だろうかとわたしはそう思ったのだ。"

0
2026年06月05日

Posted by ブクログ

心に残ったエピソード

「おひさま」
読み終えたあと、こころがぎゅーと締め付けられるような感覚になった。
母がいるのは当たり前。母の会話を流すように聞くのに自分の話は聞いて聞いてと一方的に話してしまうことが多い。
母が何を感じて、何が好きで、何を伝えようとしてくれているのか、これからまだ話せるうちにたくさん知って行きたい。

嬉しい、悲しい、辛い、寂しい、いろいろな涙の話をつなぎ合わせて、拾い集めて出来たドロップぽろぽろ。
なんて素敵な本だろう。なんて素敵な人だろう。
ずっと大切にしたい本になった。

0
2026年06月03日

Posted by ブクログ

「おひさま」を読み、聴いたとき、私の中には母がいて、だからこそ、笑顔で幸せで生きていくことが親孝行であると感じ、自分を大切にしていきたいと思った。

おひさま
最後の下駄箱
オトモダチ

0
2026年05月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

毎回楽しにみしているエッセイ。

個人的に印象に残ったのは「スーパーマンじゃない」と「おひさま」の2つ。

「スーパーマンじゃない」はZINEにも収録されていたものだけど、改めて読んでみて、子供の頃はスーパーマンやらシゴデキな人はドラマのようなピンチの時に華麗に活躍する人だと思っていたけれど、大人になるとここで書かれている日常のちょっとしたことに対しても誠実にきちんと向き合える人なんだなと思い、ここに書かれている人のようになりたいなと思った。
そんな一編。

「おひさま」は読んでいて、中前さんはエッセイストなんだけど、いつかそれほど遠くない将来で、歌詞の作詞もしているんじゃないかなと思った。
そんな一編。

0
2026年05月09日

Posted by ブクログ

エッセイと言われるもので私が今まで読んだものは、贔屓の小説家が書いたものが多かったように思います。
なぜなら、エッセイは、書き手の人となりがわかっていないと読む気がしなかったからです。
でも、著者の中前結花さんのことを全く存じ上げないのに評判の良かった1作目の「好きよトウモロコシ」を読んでみたくなり、さらに2作目も読みたくなり、今回の3作目も読みました。
今回も言葉一つ一つが優しく紡がれていきます。
作品に登場する中前さんのお母様が中前さんに掛けていた言葉が優しく、そんなお母様の影響なのかなと思います。
読んでいたら、リリー・フランキーさんの「東京タワー、オカンとボクと、時々、オトン」に出てくるお母様を思い出しました。
どちらのお母様もいつでも我が子の味方でいる、そんな優しさに溢れた方だと感じました。
まだ中前結花さんを存じ上げない方にも是非おすすめです。

0
2026年05月08日

Posted by ブクログ

涙をこぼしたエピソードを集めた本ですが、悲しくも暗くもなく、どれもあたたかくて、本当に読んでよかった…という気持ちになりました。

特に好きなエピソード
「スーパーマンじゃない」
「おひさま」
「オトモダチ」

0
2026年04月27日

Posted by ブクログ

私も昔から泣き虫で、嬉し涙、悔し涙、言葉には言い表せない涙、どれもこれも体験してきたので共感できる部分も多く、あっという間に読めてしまった。
頑張って堪えてもポロポロと涙が勝手に出てきてしまう自分を、子供の頃から情けないなぁ嫌だなぁこんな自分と思うことがあったけど、読み終わる頃には、些細なことで涙を流すそんな自分でもいいじゃないと思えるようになった。
大人になっても、泣きたい時には泣くし、堪えようとしても流れる涙はあるし、涙に子供も大人も男も女も関係ない。
涙がテーマのお話だけど、前向きになれる素敵な本です。

0
2026年05月05日

Posted by ブクログ

小説みたいなエッセイだと思った。
時間が隔たった話のはずなのに、まるで今起きたことのように語るから。

それでいて、自分の日常も、こんな風に語れるのかもしれないと思わせてくれる。
本当は難しいことを、身近に感じさせてくれた、珍しい一冊だった。

「涙を流した」エピソードが綴られている、この本を読みながら、私はじんわりと満たされた記憶より、感極まった記憶の方が鮮やかに残っている気がした。

幼少期のトラウマみたいな体験。
何か大切な人や物事との別れ。
心が荒くれるような感情であったり、共感して思わず自分が持っていかれてしまうような。

そういうことを、こつこつと、心にためてきた作家さんなんだな、と思う。

0
2026年04月28日

Posted by ブクログ

『好きよ、トウモロコシ。』『ミシンは触らないの』で話題のエッセイスト、中前結花さんの最新刊です。前の2作も気になっていましたが読まないまま、読むのはこの作品が初めてとなりました。
が…もっと早く、他の作品を読んでおけばよかった!だってとてもおもしろいんです。

エッセイでありながら、まるで小説のようにストーリーにのみこまれていく。あたたかくて、切なくて、ポロポロっと涙がこぼれる。そんな追体験ができます。

実際私も、幼少期から涙もろくて悩んできました。すぐ泣く子ってめんどくさい、嘘くさいって思われるんじゃないかと気になって。そんな風に絶対思われたくなくて、必死に涙を堪えることが多かったと記憶しています。今は歳を重ねたことで、これまで以上に涙腺緩くなっていますが、ほとんど気になりませんけどね…!

子どもでも大人でもどんな時でも、泣いたっていいじゃない、隠す必要なんてない、そう肯定してくれ包み込んでくれる、素敵なエッセイです。

0
2026年04月27日

「エッセイ・紀行」ランキング