セシル・トリリのレビュー一覧

  • ちぐはぐなディナー

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     それぞれに思惑があったり不穏さを抱える2組の夫婦。一方の家庭でディナーを囲むこととなり、大人でおしゃれな雰囲気が漂う。その実、4人の心はお互いを探ったり推しはかったりと、雲行きが怪しい。
     お酒や食事は、人の心を解きほぐしたり穏やかにするのが常なのに、この物語は、その逆をいく。水面下にあったギクシャクは、次第に表面化し、覆いを外す。その意外な結末がシュールで面白かった。思えば、夕食メニューからして、ワイン、ズッキーニの花、カレー、チョコレートと、取り合わせがちぐはぐで、4人の結末を暗示していたのかもしれない。

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    2025年08月08日
  • ちぐはぐなディナー

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    大人の男女の物語
    二組のカップルはそれぞれに
    互いに物足りなさを感じている
    出世したい男とおとなしい女の一組
    やり手の女と単なる教師の男の一組
    やり手の女の昇格を機に
    仕事をもらおうと目論む男
    関係に疲れた女

    四人は別れて別々の道を選択する
    ことになる
    外国の作品だからこそなのか 
    雰囲気は理解できた
    ちょっと退屈な印象だった

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    2025年08月09日
  • ちぐはぐなディナー

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    「なぜ、男達は気づかないのだろう?」と女の私が思うように「なぜ、女達はそんなことをするのだろう?」と世の男性達も理解に苦しむのかもしれない。

    登場人物全員「今、自分は人生の重要な局面にいる」と思っている。自分の得たい幸福において、必要かどうかでしか相手をみていない。だから、相手も大事な局面にいるなんて想像もできない。読者として、客観的に見ていると愚かにも思えるが、これは日常的に起きていることだと気付かされる。

    ほんの少しの歩み寄る気持ち、相手のことを理解しようと思う心があれば「男女のわかりあえない問題」も少しは解決するのではないかと思った。

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    2025年03月29日
  • ちぐはぐなディナー

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    フランスのジゼル・アミリ賞なる賞を受賞したセシル・トリリのデビュー作2組の夫婦が集いディナー読んでいてしみじみ考えさせられる、内容に翻訳小説を忘れほど心に突き刺されました。ミステリー抜きとしての翻訳小説もぜひ読んで欲しいです。

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    2025年02月26日