柳原浩紀のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
たしかSNSで見かけて、タイトルが気になって借りた本。タイトルからどの層に向けたものか分かりやすく、自分はその層ど真ん中だったのでとても好みの内容だった。
学校というシステムがいかに多くのものを排除して扱いやすい人間を生産するものになっているかという批判がとてもいい。
勉強することが、服従させようとするあらゆるものに抵抗する力になる。反抗して勉強しないことが、かえってもっと悪い服従につながる。
実践編として、英語・数学・国語・社会・理科の勉強の進め方が書いてあり、自分のやり方と概ね同じだった。
学生向けに書かれたものらしいが、言い回しが若干わかりづらいのが難点か。 -
Posted by ブクログ
群れから逸れて生きるための自習とあって、著者がくじらさんで、装丁にカモメ?。先ず、内容を良く解さぬまま、いわゆるジャケ買いで、勘違いして読み始めた所から書き出してみたい。これが、複数人で本の中身をワイワイガヤガヤ〝当てっこ“していたなら、少なくとも「群れとクジラ」は関係ないさそうだという事で、生物学の本ではないと気付く(私は生物学の本かと思っていた)。そもそも、帯に「学校が苦手で・・」と書いてあるので、学校の勉強の話だと分かっただろう。複数の〝気づきの目”とそれによる修正機能こそ、群れて学習することの利点と言えそうだ。
他方、ソロモンアッシュの同調試験という有名な実験がある。これは、明らかに -
Posted by ブクログ
“勉強の方法がわかっていること、それによって得られた知識があることは、自分の属している集団を冷静に見つめ、また知らない世界に対してひらかれていられる力を、あなたにくれるはずだ。あなたに勉強をしてほしいのは、あなたが近くて小さな関係性に依存させられたり、自分の異質さを怖がったりしなくてすむためでもある。”(p.135)
“自分のやるべきことを持っていて、かつあなたのやるべきことを尊重してくれ、話したあとにも必ずひとりに戻らせてくれるような相手がいるのなら、それは本当に貴重なことだ。”(p.137)
“学ぼうとするときには、「わたしはAだと思う」という重たい装飾を外して、「Aである」と言い切