無意識のうちにガザに暮らす人々に単一の被害者というテンプレートを当てはめ、苦しむ被害者、救うべき弱者であることを求めていた部分が自分自身のうちにあったと、そう気付かされた。
人が生き暮らすということは、単純では無い。それはここ日本においても、遠い海の彼方の国であっても。
正義と悪に分類しなければ乗り越えられない局面は確かに存在する。様々なものを切り捨て一つの答えを選ぶしか無いこともある。
けれど、そこに多様な人がいて多様な考え方があり、社会は複層的に幾つもの分断を抱えているのだという事を忘れないようにしたい。