古川斉昭のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人の人生を決める裁判官の言葉にさすがに爆笑はしないだろ。目をひくタイトルで思わす手に取ってしまったのは事実だけどセンスはないよね。
裁判官の言った印象的なひと言集です。ひとがひとを裁くという事について考えさせられるものばかりでした。多少つっこみどころがある一言も著者がうまくまとめています。
「罪は万死に値する」と言っているのに執行猶予になっている。心情的には重い刑を言い渡したいのに、量刑相場がそれを許さない「板挟み」になったとき、裁判官は被告人にキツいことを言いがち。それによって量刑の軽さとのバランスをとっているのかも。
嘆願書を突っぱねて「嘆願書の量で刑に差をつけていいと思いますか。あな -
Posted by ブクログ
タイトルに爆笑とあるけれど 、何度も胸が詰まり涙がこぼれそうになるページがあった。重版出来を32回も重ねている理由がわかる。人を裁くことの重責を担う裁判官。どんなに誠実に仕事をしても人から恨まれることがある。
その重責ゆえに命を断つ裁判官がいらっしゃったり、犯罪に手を染める裁判官もいる。犯罪が多すぎるのだ。殺人、虐待、強姦、放火、酒気帯び運転致死‥毎日毎日裁判官は私達が目を背けたくなるような犯罪と向き合う。
都市部の裁判官は常に300件以上の事件を抱えた状態だといい、最高裁の判事になると 数千件も抱えているという。膨大な仕事量を抱えた裁判官に、心から「お疲れさまです」と感謝したい気持ちでい -
Posted by ブクログ
とても興味深く読んだ。裁判にも、ましてや裁判官にも縁のない生活だが、この本を読んで、「裁判官も人間であり、犯罪の重さや被害者、加害者に心を痛め、加害者には更正を願い、被害者の無念に思いを馳せる」ということを感じた。
紹介されている裁判官の言葉は、いずれも胸に響くものばかり(「爆笑」というタイトルがついているが、決して笑えるようなものではない) 。膨大な資料を読み込んだうえでこれらの言葉を紡ぎ出すまでに、どれほど悩み、心を痛めるのかと思うと、裁判官の仕事の過酷さを思わずにはいられない。
それでも、このような人間的な裁判官が日本の司法を支えているかと思うと心強い限りだ。日本の三権分立がきちんと -
Posted by ブクログ
裁判と聞いて、何を思い浮かべますか?
どこか縁遠いし、無味乾燥な印象が強いと思います。法律もシンプルだけど、融通が利きにくい。
がしかし!!!裁くのも裁かれるのも人!粛々と進むイメージの裁判にはいろいろなドラマがありました。裁判官の人柄や信念等、良心から来るお言葉は自分の人生の指標になるものもあるかもしれません。
すべての裁判でお言葉があるわけではないですが、久しぶりに裁判の傍聴に行ってみようかなと思いました。
バブル期に脱税が社会問題だったり、
量刑相場は法の下の平等の上に成り立っていたりと
歴史や公民の勉強にもなりました!
爆笑かと言われると、う〜んという感じだったのはここだけの話