古川斉昭のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人の人生を決める裁判官の言葉にさすがに爆笑はしないだろ。目をひくタイトルで思わす手に取ってしまったのは事実だけどセンスはないよね。
裁判官の言った印象的なひと言集です。ひとがひとを裁くという事について考えさせられるものばかりでした。多少つっこみどころがある一言も著者がうまくまとめています。
「罪は万死に値する」と言っているのに執行猶予になっている。心情的には重い刑を言い渡したいのに、量刑相場がそれを許さない「板挟み」になったとき、裁判官は被告人にキツいことを言いがち。それによって量刑の軽さとのバランスをとっているのかも。
嘆願書を突っぱねて「嘆願書の量で刑に差をつけていいと思いますか。あなたはやったことで判断される」「人ではなく行為を裁くのです」。これは大事なことば。
『青い鳥判決』という、裁判官のジェンダーバイアスや多面的に物事を見る必要性を考えさせる判例も勉強になりました。
本来ならば実刑だけど、子供の成長するうえでの考慮がされて執行猶予になることもあるらしい。被告人に叱咤激励のことばをかけるなど、裁判官の人間味をあじわうのも判例収集の楽しみですね。正解がないことに白黒つけなきゃいけない裁判官たちに頭が下がるとともに、裁判の傍聴や判例収集を趣味にしている人たちの気持ちが理解できました。 -
Posted by ブクログ
事件に向き合い、判決に向き合い、被告人の行く末に向き合ったからこそ出てくる「お言葉」は、
人間味に溢れて、おもしろみがある。
痛烈な批判が込められていたり、でも時には人情味あふれる温かな激励だったり。
ウィットに富んだ言葉もあれば、思わずなのかドストレートなメッセージもある。
裁判官という仕事に就けるほど優秀な、言語能力もきわめて高いだろうと思われる人たちの人間性がチラリと見えて、
そこにはまっちゃう人が出てくるのもなんか頷ける。
酷な人間ドラマが多くて「爆笑」どころじゃなかったけれど。
裁判所は、人生のたくさんの悲劇が集まってくる場所。そんな場所で
人が人を裁くという重みと向き合う裁判官の壮絶な仕事が垣間見られるのも興味深かった。