古舘佑太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
めっちゃくちゃ面白かった。ハプニングって一つ一つじゃなく、立て続けに起こるよな〜と身に沁みる。旅嫌いで潔癖症の古舘さんが二ヶ月の放浪を通して、自分自身や旅することの意味を見つめながら試練を乗り越えていく。
読みながら自分とめちゃくちゃ相性が良い本だなと思った。こんなことやりたい、が詰まっていた。出版予定がなかったらしく、全てを赤裸々に綴ってくれているのも良かった。
あらすじ
32歳でバンドを解散した古舘さん。その報告のため先輩ミュージシャン、サカナクションの山口さんの元を訪れると「カトマンズに行け!」と命じられる(ここ詳細は読んで)。そして追い出されるようにバンコクへ。
自分自身も未来も -
Posted by ブクログ
audible128冊目。
自分探しのために旅に出ます、というのは、見方によっては「逃げ」じゃない?と思っていたりしましたが。
「自分を探したいから、自分から旅に出よう!」と、ある意味主体的に考えて行動している点で、この著者とは異なります笑
著者は旅嫌いだし、潔癖症なのにアジア放浪。他者からの勧めというか強制?で、やることもないから仕方なく、他者のお金を使って旅に出るという。
スタート地点がカオスでした。
が、旅の中で、どうしようもない自分に気付いたり、ちょっと考え方が変わったりと、価値ある経験をされたのだなあと思いました。
ご本人の朗読なのが、また良かったです。 -
Posted by ブクログ
旅についての本は、旅好きが書くことが多い。しかし、本書は旅が嫌いな人間の旅日記。言葉の壁や文化の壁、そして自分のかなにある壁に悩みながらも他者に設された目的である「カトマンズに行く」ということに向かって旅は進む。
筆者は旅を通して、自分は変わらなかったと述べている(もちろん変化したところもある)。しかし、以前よりも自分についての像解読が上がり、自己肯定感が高まっているように思う。誰もが劇的に変わることはできないが、普段と違う環境で生活をすることは、自分を見つめることにつながり、人生の豊かさにつながる。外発的な理由であっても行動することってやっぱり大切。 -
Posted by ブクログ
ネタバレサカナクションのファンとして、山口一郎さんが気にかけている後輩として、古舘佑太郎さんのことは認知している。THE 2の1曲目は良かった。お父さんがあの古舘さん。言ってしまえばそれくらいしか知らなかった。一郎さんに放り込まれたアジア旅で何をしていたのか興味はあったけど、インスタライブは長丁場で時間が取れなくて。だんだんまだ旅してるのねーくらいで見てました。(ごめんなさい)
ただ、この本は読んでみたいと思ってた。
旅への恐怖、思いがけないアクシデント、思ったようにいかない不甲斐なさ、一期一会の出会い。
潔癖で旅嫌いで疑り深い彼が、石橋を叩くのをやめて順応していくところや、それでもなお生まれる葛藤