古舘佑太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
旅についての本は、旅好きが書くことが多い。しかし、本書は旅が嫌いな人間の旅日記。言葉の壁や文化の壁、そして自分のかなにある壁に悩みながらも他者に設された目的である「カトマンズに行く」ということに向かって旅は進む。
筆者は旅を通して、自分は変わらなかったと述べている(もちろん変化したところもある)。しかし、以前よりも自分についての像解読が上がり、自己肯定感が高まっているように思う。誰もが劇的に変わることはできないが、普段と違う環境で生活をすることは、自分を見つめることにつながり、人生の豊かさにつながる。外発的な理由であっても行動することってやっぱり大切。 -
Posted by ブクログ
ネタバレサカナクションのファンとして、山口一郎さんが気にかけている後輩として、古舘佑太郎さんのことは認知している。THE 2の1曲目は良かった。お父さんがあの古舘さん。言ってしまえばそれくらいしか知らなかった。一郎さんに放り込まれたアジア旅で何をしていたのか興味はあったけど、インスタライブは長丁場で時間が取れなくて。だんだんまだ旅してるのねーくらいで見てました。(ごめんなさい)
ただ、この本は読んでみたいと思ってた。
旅への恐怖、思いがけないアクシデント、思ったようにいかない不甲斐なさ、一期一会の出会い。
潔癖で旅嫌いで疑り深い彼が、石橋を叩くのをやめて順応していくところや、それでもなお生まれる葛藤、揺れ動く感情に歳も近く、久しぶりに海外旅行をした身としては共感ばかりだった。
彼ほど旅の途中でメモは取れていなかったから、自分の記憶は薄れかけてたが、彼がこと細かに日記を書いている中に共通点も見出せて、話は違えど自分のリアルな経験も蘇ってきてありがたかった。
ちょっと下品なワードチョイスが並び、通勤時に読みにくかったので星4つで。
また旅したいなぁ。 -
Posted by ブクログ
姉のおすすめ本。
有給期間に入って、はじめて読めた本。
旅行本なのに、著者は旅嫌いで潔癖症。
サカナクションの山口一郎さんというスポンサーがいて、好きで旅に出たわけでもない。
そこが新鮮だった。
「旅が好きだから行く」のではなく、
行きたくない、しんどい、嫌だと思いながらカトマンズにいる。
その葛藤がおもしろかった。
本人は旅を終えても「何も変わっていない」という。
でも、私は変わったと思った。
もしかしたら今、私自身が転職という大きな転機にいるから、そう見えたのかもしれない。
私もずっと、環境を大きく変えるのが怖かった。
それでも今回は、自分で今までいた場所を出ることを選んだ。
何かを経験したからといって、
突然まったく違う人間になるわけじゃない。
嫌いなものは嫌いなままかもしれない。
怖いものも怖いままかもしれない。
それでも、経験する前と後では、
自分の中にある景色がひとつ増えている。
それを私は「変わった」と思う。
そして、心に余裕がないとき、
私は本を読めないんだということにも気づいた。
現実が大きすぎて、
ほかの世界に入り込む余白がなかった。
有給に入って、
ようやく一冊の本に没頭できた。
2026年9月。
仕事を辞めて、次の場所へ行くまでのあいだ。
その最初の一冊が、この本だった。