山田尚史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
AI時代の若手向けの仕事入門および自己啓発書。中堅以上の人には頷けることも多く、そちらの世代は共感できると思う。
個人的には、AIの話が終わったくらいから楽しめた。
書名は中堅以上ならピンと来ると思うが、著者だけでなく、老獪な経営者やコンサル、現場の人でも、大事なことだと思うし、若い頃の自分にも言いたい。途中である程度矯正できたと思うが、組織で働く以上は一番大事かもしれない。
家庭に資本主義を持ち込まないのはその通りだと思う。家族に目的はいらないし、たとえば、幸福になるために家を建てたい、その時に初めて手段としてロジカルシンキングすればいいと感じている。 -
Posted by ブクログ
「SNSって疲れる…でも無視もできない」
そんな気持ち、誰しも一度は味わったことがあるはず。本書は、そんな私たちに寄り添いながら、現代を生き抜く“ちょっとしたコツ”を教えてくれる一冊です。
語り口はラフなのに、深く刺さる。
山田尚史さんの文体はまるで、気心の知れた友人と深夜のカフェで話しているかのよう。AI、SNS、仕事、承認欲求…現代人の悩みに触れつつも、重たくなりすぎず、どこか救われるので、エッセイ要素もあります。
SNSの数字に踊らされそうなとき、「その先に本当に得たいものってなんだろう?」と静かに考えさせてくれるフレーズの数々に、何度もページを戻しました。
「ハック」ではなく「整 -
Posted by ブクログ
AIについて勉強するつもりで読んだが、何だかんだと、とても人間くさい内容ばかりだった。だからこそ、山田さんのファンになった。ファラオの密室を書いている人。
でもちゃんと「この本はこういう本ですよ」と、”はじめに”に書いてある。AIなんて最先端だけど、その分野に携わっている人が、人間性のことにばかり言及する。それくらい人間っぽいことが大事だと思った。
「誰もが使えるAIは、強力ではあるが競争力にはならない。自ら知識を蓄え、いろんな経験をし、教養を身に付け、魅力ある人間になっていくことが、AI時代の生存戦略の一つと言えるだろう。」との記載があった。AI時代になっても、やっぱり人間力なんだなって。
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Posted by ブクログ
現代において、どのように仕事や私生活に向き合うべきか、著者の考え方を述べた本
著者は、成功した起業家であると同時に小説家でもあるため、言葉の使い方が厳密でとても読みやすかった。冷笑的な、斜に構えた姿勢でいた方が、場合によっては賢く見えるし、耳目を集めやすいだろう。ただ、そういった態度が自身に恩恵をもたらす可能性は著しく低いということを改めて認識させられた。著者の思考法としては、「本質的にどういう考えが正しいか」と共に「どういう考え方でいた方が望む結果を得られる可能性が高いか」を重視しているように思われ、非常に参考になった。
読む人によっては論点が定まっていない本にも見えるかもしれないが、著 -
Posted by ブクログ
ネタバレ若くして資産100億円を手にした、ということが途中で書いてあって、
正直価値観違うんだろうなーと、思ったけれど、
書かれていることは基本的なことで、
それをもっと確信をもって言える実際の試行錯誤と成功があるということなのかなーと思った。
ー進学校を出て、東大工学部でAI研究に取り組み、その間小説好きな知人ともかかわりを持ち、ビジネス・起業にも触れ、その後AIベンチャーの起業をして資産を得て、書いた本で受賞する。
結果にはそれまでの過程があり、結果的にそうなった、というふうにも言えるし、
同時に結果を結果として認識すること、そしてそれをどう解釈するかが、さらにその後に大きく影響する。