城戸川りょうのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
高宮麻綾の活躍を描く第二弾作品。
相変わらず、主人公のバイタリティがすごい。
しかし、二作目とあってか、バイタリティ描写は控えめ。それよりは彼女を取り巻く周りの人物や、チームとしての描写により力が入れられているように思う。
前作で登場したキャラや新キャラも多く登場するが、新キャラは活躍の割にはどうにも掘り下げが足りないように思えた。
なお、前作に比べてミステリー要素はかなり、というか滅茶苦茶希薄。
最早ミステリーではなく、ただのお仕事物語である。
とはいえ、お仕事物語として読む分には十分に面白い。
読むのに必要なエネルギーも、前作程でなく、丁度良い読み応えであった。
ちなみに、著者が山形県生まれのため、今作では山形成分がしっかり入っている。(必要性は無かったと思うが) -
Posted by ブクログ
ムカつく。ただひたすらにムカつく。だから、蹴散らす。(p.25)
【感想】高宮はムカつき怒り、吠える。それがエネルギー源。でも自分自身にだけはムカつきたくない。そこらへんの痛快さが最大の魅力。ミステリ要素も少し。
【内容】>最初に強烈な「引継書」、いや、怪文書?>高宮のビジネスプランが中止になる原因となった過去の子会社での爆発事件を調べる。>尊敬できる先輩、退職した恩賀の残した書類に書かれていた(誰が書いたかは不明)、事故ではないとか、志村という人物が殺されたというのはどういうことか? FBとは誰?
>《本当の意味で事業が死ぬのは、その事業のことを誰も気にかけなくなった時だ。》p.217。
■簡単な単語集
【R-X】デメテルが開発した、人を惹きつける魅力がある魔性のマシンらしい。
【天恵玲一:あまえれいいち】鶴丸食品から出向してきた2年目の新人。高宮が教育係。無気力そうに見えるが高宮にはそうは思えない。
【飯山】カンコーがらみで退職しその後自殺した。
【梅村忠義】デメテル技術部部長。痩せてる。紳士っぽい。
【恩賀英雄】TSフードサービスを去った先輩。優秀だった。
【風間寧人:かざまねいと】鶴丸食品戦略統括室。
【カンコー】神田酵素研究有限会社。鶴丸食品の子会社だった。海外の企業ReachTec社に売却された。かつて発生した爆発事故が高宮のプランを取りやめにする原因となった。
【桑守昇:くわもりのぼる】TSフードサービスの同期入社。どんな仕事にも前のめりで高宮も一目置いている。ライバルであり敵でありたまには同志。
【小西かなえ】古株派遣社員であるおばちゃん。TSフードサービス設立以前から鶴丸食品で働いている。情報通で社内の生き字引。ゴシップ通でもある。
【早乙女信】鶴丸食品事業推進部次長。堅物だと言われているが、話をよく吟味し冷静に判断するタイプと思われる。
【桜庭桃】鶴丸食品総務部。高宮推し。きれいにトリミングされたポメラニアンっぽい。出会って以来高宮の駒というか家来になる。
【サトシ】柊絵梨奈の恋人。絵梨奈いわくゴシップ経済雑誌?『ウラヨミ』の薄給記者。
【清水風香】高宮の大学時代からの友人。高宮の人生では数少ない癒しパート担当。夫は弁護士。結婚を機に退職し専業主婦になっていたが最近広告業界に再就職した。
【高宮麻綾】主人公。TSフードサービスのトレーディング三課所属。かなり短気。宮崎出身。《どれだけ歳を取っても高宮にとって世界はシンプルであり、自分が従う唯一絶対の法は「ムカつく奴はぶっ倒す」だった。》p.25。腹が立つと激しく貧乏ゆすりする癖がある。《こっちは人生ゲームで「ふりだしに戻る」を引き当て続けてるようなもんなのよ。》p.181
【角田勇輝:つのだゆうき】デメテル技術部社員。
【鶴丸グループ】TSフードサービスはここの系列。食に関することなら何でもござれのビジネス企業群。
【TSフードサービス】鶴丸グループの一企業。原料調達や加工品の一部販売などを手がけている。
【デメテル】デメテル株式会社。特定の食品を長持ちさせる酵素由来の食品改良材「LENZ」を開発した。大阪市東成区の企業。
【出目豊照:でめとよてる】デメテル株式会社社長。技術屋ではない。スケベ野郎。
【殿岡悠大:とのおかゆうだい】鶴丸食品食料品ビジネス本部本部長。清濁併せ呑むタイプ。
【温水】TSフードサービス社長。
【柊絵梨奈:ひいらぎ・えりな】高宮の大学時代からの友人。前から狙っていたPEファンドに転職したばかり。お金のために働くと明言している。《麻綾の麻の字は麻薬の麻。綾は言葉の綾、じゃなかったの?》p.30
【尾藤正介】デメテル製造部部長。丸い巨体。
【平井大:ひらいまさる】TSフードサービストレーディング三課部長。マッチョ。
【姫川芳子】TSフードサービス人事総務部のリーダー。平井と親しい? 高宮のことを敵視している。小西いわく「いびり姫」。
【真砂壮太郎】鶴丸食品食料品ビジネス本部戦略統括室室長。
【溝畑伸司:みぞばたしんじ】TSフードサービスの先輩。育休をとって休職していた。怒り狂っている高宮に絡むことができる。
【メーグル】高宮の企画したビジネスプラン。食品ロスを減らせる。
【茂地】〈TSフードサービス〉係長。
【諸林省吾】二課の社員。高宮はひそかに「モヤシくん」と呼んでいる。
【ラショナル】ビジネス用語としては合理性とかいうことらしい。エビデンスとはちょっと違う雰囲気?
【LinkedIn:リンクトイン】ビジネス特化型SNS。
【レピュテーションリスク】風評被害のことらしい。
【若村】鶴丸食品の元おえらいさん。会長と同期だったらしい。 -
Posted by ブクログ
XのTLでよく拝見していたので読んでみました。
これは本当に自分都合なのですが、あと15~20年若ければ、ど真ん中で突き刺さっていた主人公像だと思います。
仕事に情熱を100%どころか120%まで傾けていたあの頃なら、主人公・高宮の言動がカンフル剤になっていたはずです。
しかし今の私は、結構のんびり仕事をしています。
がむしゃらに働いていたあの頃は、もう遠い昔。
現在の自分と、主人公・真綾とでは、仕事に対する姿勢がまったく違うのです。
仕事は会社とは適度な距離感でやっていくのがベスト。
そう思っている私には、仕事に奮闘する高宮の姿が少し遠く感じられてしまいました。
そのせいか、読んでいてだんだん辛くなってきたんですよね……。
どこまでも主人公に共感できないまま、物語は謎解きへ突入。
けれど、その謎にもあまり気持ちが入らず……。
たぶんこれ、20代や30代の「これから結果を出していくぞ!」と仕事に夢中になれている時期に読んでいたら、「よし! 高宮のように頑張ろう!!」と、もっと前のめりで読んでいた気がします。
主人公はガンガン前に進んでいくタイプで、結構尖っています。
その分、読む時期や読者の性格を選ぶ作品かもしれません。
ハマる人にはものすごくハマるけれど、今の自分には少しタイミングが違った、そんな読後感でした。
一方で、オフィスものとしての描写はかなりリアルです。
冒頭の組織図や、文中にさりげなく出てくるコピー機の描写、Excelのショートカットキーなど、何気ない部分に「わかる」が詰まっていました。
オフィスで働いている人なら、高宮のいる職場の空気感を自然と想像できるのではないかなと思います。
とにかく、この小説は主人公に共感して、応援してこそ面白さがぐっと増す作品なのだと思います。
仕事、頑張ってこ!! -
Posted by ブクログ
ネタバレ1作目より、登場人物がイキイキしてる気がする。
ただ、最後あたりのライバル呼び出すところとかお節介通り越して迷惑では?と流石に感じてしまい、
好みの話になってしまいますが登場人物に嫌悪感を感じてしまいました。
それまでは⭐️4の評価だったんですよ。
その後主人公側に転職してきたり、
色々な展開を詰め込みすぎに感じました。
企業ならではのあるあるで、
部長課長あたりの人が変わるか、高宮さんみたいな人がいないと組織って変わらなないなーと思いました。
私も今働いてる会社がいい意味でも悪い意味でも、
事業として成功しており、定年まで逃げ切りたいだけの人たちが多くて嫌になります。
新しく入る人たちのこと考えてなく、
失敗しないことが大事、チャレンジ精神はないですね。
この作品はトータルで⭐️3.5というイメージです。