舛友雄大のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
Audible版。自分にとって目新しい情報は特になかったが、取材とデータでよくまとめていると思う。最初と最後が少し情緒的に過ぎたのはマイナス。タイトルの「潤日」というワードを日本で一定程度認知させたのはプラス。
Audible版の朗読については難点がふたつある。ひとつは、リテイクした部分を後で貼り付けたためか声のトーンが突然変化して聴き苦しいことがあること。もうひとつは中国語の発音を四声無しのカタカナ読みするので、何を言っているのかわからないこと。
【目次】
第1章 世界の現象としての潤
第2章 タワマンに住む人々
第3章 新お受験戦争
第4章 引退組企業家安住の地
第5章 独自のエコシステム
第6章 地方という開拓地(フロンティア)
第7章 焦燥する中間層
第8章 リベラル派知識人大集結
第9章 抗議者、小粉紅、支黒、大外宣 -
Posted by ブクログ
タイトルの「潤=ルン」は、元来は儲けるという意味で、更に英語の「RUN」から逃げるというダブルミーニングがあるそうだ。
つまり「日=リィー」は日本を意味することから、中国で景気が悪くなるトレンド下で景気が良くなるが円安で経済的に劣後する日本で儲け、あるいは習近平の全体主義政権下で自由を享受できない中国人が民主主義で基本的に自由主義国家である日本に自由を求めて移民してくる状況が個々の具体的なインタヴューを通じて浮き彫りとなる。
それが一時的、部分的なものでなく、彼らが日本社会に溶け込むのではなく、中国社会での生存競争の延長線上で、日本社会に経済や生活倫理といった面で悪影響を及ぼす懸念の裏側が見えてくる。
もちろん日本人でも様々な人間がいる現実で、中国人を目の敵にするのは慎まなければいけない。
しかし東アジアで外見の似ている彼らの頭の中が、日本人の教育や伝統と全く異なる(と言うかすっぽり抜けている)人種として、注意深く今後付き合わざるを得ない状況になりつつあることを再認識した。
そう言えばNHKスペシャルで本書と同名のTV番組が放映され、本書でも登場した人物が出てきたことも思い出す。