舛友雄大のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
Audible版。自分にとって目新しい情報は特になかったが、取材とデータでよくまとめていると思う。最初と最後が少し情緒的に過ぎたのはマイナス。タイトルの「潤日」というワードを日本で一定程度認知させたのはプラス。
Audible版の朗読については難点がふたつある。ひとつは、リテイクした部分を後で貼り付けたためか声のトーンが突然変化して聴き苦しいことがあること。もうひとつは中国語の発音を四声無しのカタカナ読みするので、何を言っているのかわからないこと。
【目次】
第1章 世界の現象としての潤
第2章 タワマンに住む人々
第3章 新お受験戦争
第4章 引退組企業家安住の地
第5章 独自のエコシス -
Posted by ブクログ
「中国人の爆買い」「中国人のビザ取得の緩和」などといった、表面的な事実しか報じられないことにより生まれた余白のせいで、移民に対する反中の意識が生まれている。しかし、その一人ひとりを取材して形作っていくと、全く知らなかった側面が見えてきて面白かった。
これを読むと、潤してきた新移民が日本社会に与える経済的、人材の能力の高さのインパクトはとてつもないと感じた。それをイデオロギーだけで敵とみなすのはあまりにも勿体無い。
ダウン症の人が日本で生活していることに驚愕する中国人の視点が、逆に私には衝撃で、そんな当たり前の人権が当たり前じゃない本土の異常さを思い知ることとなった。 -
Posted by ブクログ
観光ではなく、在住中国人が増えたのを肌で感じ、背景が気になり本書を読みました。
少しは聞いていたけど、やはり中国人の海外移住は昔から現象として世界中にあり、なんだかユダヤのように聞こえた気がした。
富裕層や中間層の日本への移住はコロナ後期に多くなり、本書のインタビューを読む限りでは、中国から離れたくはないがあまりにも自国の状況がひどくてやむえずって感じでしたね…不憫な人らだなぁってのが正直な感想
本書にあった潤をした人の中国政府による財産の強制共有への不安、中国「分流政策」による教育への不満、経営者らの政府への不信、リベラル勢が感じた不自由…などなど、読めば読むほど近いうちに大きな問題にぶつか -
Posted by ブクログ
タイトルの「潤=ルン」は、元来は儲けるという意味で、更に英語の「RUN」から逃げるというダブルミーニングがあるそうだ。
つまり「日=リィー」は日本を意味することから、中国で景気が悪くなるトレンド下で景気が良くなるが円安で経済的に劣後する日本で儲け、あるいは習近平の全体主義政権下で自由を享受できない中国人が民主主義で基本的に自由主義国家である日本に自由を求めて移民してくる状況が個々の具体的なインタヴューを通じて浮き彫りとなる。
それが一時的、部分的なものでなく、彼らが日本社会に溶け込むのではなく、中国社会での生存競争の延長線上で、日本社会に経済や生活倫理といった面で悪影響を及ぼす懸念の裏側が見え