A J ライアンのレビュー一覧

  • レッドリバー・セブン:ワン・ミッション

    Posted by ブクログ

     これは面白い。「あとがき」にもそう書いてある。SFと言うよりは、冒険小説の風味が強い。

     ボートの上で7人の男女が目覚める。物語の早々に一人が自殺する。周囲は霧に包まれていて状況がよく分からない。彼らの腕には各人の名前とおぼしきタトゥーが、また頭部には手術痕らしきものがあり、全員記憶を失っていた。そして各人が医療や戦闘などのスキルや物理学や歴史などの知識を持っていることが明らかになる。そして突然、ボートの操舵室に何者からか指令が入り、疑心暗鬼に陥りながらも、体が覚えている「筋肉記憶」を駆使しボートを進める。そして仲間の変容や謎の「敵」、予期せぬ事態が次々と…

     どうやら世界は、何らかのデ

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    2025年05月04日
  • レッドリバー・セブン:ワン・ミッション

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    ネタバレ

    面白かった。夢中になって読んだ。
    最初は、記憶喪失状態で何が何だかわからないので、とっつきにくかったけれど、登場キャラが勢ぞろいし、目的地へ進んでいくにつれ、各キャラを把握し面白く感じられるようになった。

    最初は気付かなかったが、途中でキャラの名前は作家の名前じゃん!と気付いて調べたら訳者あとがきで触れられていて、簡単に紹介されていた。ハクスリー、ゴールディング、ピンチョンはわかったが、それ以外の作家は代表作を挙げられてもわからなかった。向こうではメジャーらしい。

    話としては記憶喪失状態から始まり、なんらかの任務を帯びているということがわかるが、この導入は『プロジェクト・ヘイル・メアリー』

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    2025年04月05日
  • レッドリバー・セブン:ワン・ミッション

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    面白かった。
    自分の記憶がない中、普通なら思い出したいと思うが、思い出す事が逆に生命の危機に繋がってしまう。
    思いも寄らない発想に触れられ楽しめた。

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    2025年09月28日
  • レッドリバー・セブン:ワン・ミッション

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    霧の中に浮かぶボートの上にいた七人の男女。彼らは記憶を失っており、みな医療スキルなど固有のスキルを持っていた。その中で突如、操舵室に何者かから指示が入る。彼らは疑心暗鬼に陥りながらも、体が覚えている行動パターン――筋肉記憶に頼りつつボートを進めるが仲間の変容、異形の敵、予期せぬ事態が次々と襲いかかる。彼らが果たすべき最大のミッションとは? サバイバル×ディストピアSFってところでしょうか。どうしてもSFが読みたくなり手に取った作品。面白くて一気読みでした。

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    2025年11月08日
  • レッドリバー・セブン:ワン・ミッション

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    ネタバレ

    謎の船の上で意識を取り戻した、7人の男女。彼らは全員、自分の名前も過去も忘れていたが、過去に職業上獲得したと思しき専門技術は身につけていた。赤い霧に包まれた川を遡上しながら、携帯電話から一方的に指示されるまま使命を遂行している彼らが見たのは、異形と化した世界の姿だった・・・

    【以下、激しくネタバレ注意!】
    めっちゃ面白いです。まるで生きるか死ぬかのアクションゲームの世界を進んでいるかのようで、ページを繰る手が止まりません。ある大富豪が不死を目指して開発させた細菌?が人体を怪物化させるウィルスと化し、感染者がカニのような姿に、あるいは虫のような姿に変異して共食いし崩壊していく人間社会の描写も、

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    2025年09月23日
  • レッドリバー・セブン:ワン・ミッション

    Posted by ブクログ

    早川書房 翻訳SFファンタジイ編集部のXタイムラインに流れているのを見て、面白そうだったので購入。(気になったらとりあえず買う!積む!)

    霧に包まれた水上の小型船で目覚めた一人の男。自分の記憶がない、名前すらも分からない。頭部には手術痕。近くには銃で自殺したと思われる男の死体。小型船には彼ら以外に5名の男女(計7名)。皆同じく記憶喪失。残っているのは、警察、軍人、医師、科学者など、専門家として身体に染みついた行動パターン(=筋肉記憶)のみ。何も分からないまま小型船は進む。そして衛星電話が受信するは何者かからの指令。果たして彼らに与えられたミッションとは―――。

    記憶喪失の男女が、それぞれの

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    2025年07月27日
  • レッドリバー・セブン:ワン・ミッション

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    ネタバレ

    バイオハザードを思い出させる作品。
    登場人物が全員記憶喪失なのでキャラの掘り下げや背景説明にページを割かないで済むのと展開が早いので設定の割にサクサク読めた。
    ただ人災でしたというオチはそれこそバイオハザードと被るし抗体を得た人間が震源地に行くことが対策なら飛行機で直上からパラシュート降下でもよかったのでは、とか思ってしまった。

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    2025年05月28日
  • レッドリバー・セブン:ワン・ミッション

    Posted by ブクログ

    初読み作家だけれど、面白かった。バイオハザード的世界観のSFサスペンス。濃霧立ち込める海上、船で目覚めた記憶喪失の7人に課せられたミッションの全貌が徐々に明らかになっていく過程はスリリング。何より「何も考えず」に没入できるシンプルなストーリー、バトル描写がしつこ過ぎないのも良い。そのうち映像化されそう。

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    2025年03月05日