眩しいのレビュー一覧

  • 片付かないふたり

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    登場人物の書き分けや心情の描写、展開のなぜという疑問に対してのこたえ、表現力が丁寧で、かつ過剰になりすぎない分かり易さがよかったな。

    何より物語として、わたしも一度悩んだ頃に向き合った「片付ける」ということが、人間に何をもたらすのかを書いてくれて嬉しかった...辛かったときの自分に読ませてあげたい。勇気づけられる作品だった。

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    2025年05月18日
  • 片付かないふたり

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    ネタバレ

    タイトルの『片付かないふたり』が、読む前と読む終わった後で意味が違ってくるので、思わず「良〜〜」と唸ってしまった。
    効率的に生きて何でも捨てていってしまう主人公が、最後には余分であるけど宝物のように大切なものを見つけられたのが本当に良かった。
    そこまでの感情の移り変わりがとても丁寧で、思わずじんとくる。
    ミニマリストの主人公の思考や、すずりの知らない人ばかりの飲み会に飛び入りするというのが斬新ですごく面白かった。

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    2025年08月27日
  • 片付かないふたり

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    どこまでもやさしい物語だと思った。綴られることばはもちろん、自分ではない誰かになりたいと思う気持ちも、他人から否定されるのがこわくて何も選べないことも、この物語は否定しない。現実を突きつけられたとしても傷を傷のままにせず、寄り添って、その人の思いを捨てさせやしなかった。大丈夫、と包み込んでくれる軽やかなあたたかさが、不安な気持ちを片付けてくれた。いつか忘れてしまうとしても、この作品を読んで抱いたやさしい感情を、私はきっと覚えているだろう。

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    2025年08月03日
  • 片付かないふたり

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    ネタバレ

    主人公の憂と私の価値観がひたすら合わず、初めの方は読むのが少し苦しかった。
    しかし物語が進み、憂が様々な人に出会うことで、成長した?ような感じのお話でした。
    なんだか問いに答えが出たような、出ていないような。でもやんわりとしていて、とても好きな雰囲気。

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    2025年07月26日
  • 片付かないふたり

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    それぞれの心で感じることを体現する
    理解されない苦しさや理解してあげれてないことに気づく自分が居たらどうしますか?

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    2025年06月12日
  • 片付かないふたり

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    ネタバレ


    「自分の居場所を見つけたい、片付けて欲しい」
    そんなすずりの気持ち、切なくなりました。
    わたしも、私は今のままでいいのかな何も変わってないけど、変わらなくていいのかなと
    ここは私がいていいのだろうかと考えてしまうことがあります。
    でもそんな気持ちを少しずつ取り出して、
    把握して気持ちのお片付けをしていく。
    そこに至るまでは楽な道のりではないけど
    お片付けをすることで自分が居場所と思える場所が見つけられる、かもしれない。
    社会人でいまの自分に悩んでいる人に読んで欲しい本だと思いました。

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    2025年05月22日
  • 片付かないふたり

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    自分らしさを発見する物語としては勿論のこと、“物”への幾つかの捉え方がそのまま他者の捉え方や距離感として読める部分が面白かった。必要な物だけを持つ人、過剰なまでに持つ人、必要ではないけれど不要でもない物を持つ人、あるいは執着のようにひとつに噛み付いて離さないクビキリギスの生態もそう言って良いかもしれない。限りなく取りこぼしが少なくなるよう読み手が共感できる存在をごく自然な形で配置しているのも巧い。何より小説の内と外すべての人間に対する眼差しが真摯であり、それが読んでいてちゃんと伝わってくるのが良かった。派手さではなく、ていねいな描写によって小説を成立させる書き手として、次作を楽しみにしたいと思

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    2025年05月24日