佐野雅代のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ『その場で言語化できるメモ』を読み終え、感じたことを率直に綴る。
本書の核心は「1本線メモ」という単純なフレームにある。中央に線を引き、左に事実、右に解釈を分ける。この手法が生まれた背景には、著者が裁判所書記官として培った「情報の取捨選択」の技術がある。法廷では、感情や推測ではなく「証拠として有効な事実」を瞬時に選別する能力が求められる。その厳密性が、ビジネスパーソンの情報処理にも応用可能だと気付かせてくれた。
従来のメモ術と異なる点は「認知負荷の最適化」にある。脳科学でいう「ワーキングメモリの限界」を逆手に取った設計だ。左側に数字やキーワードだけを並べ、右側で仮説を立てる。この分 -
Posted by ブクログ
積読(つんどく)が得意な私ですが(笑)なるほど!そんな使い方も…へぇ!と思っているうちにあっという間に読み終えていました。
私は小学校で講師をしているのですが、はじめてから日も浅く、活動が思ったようにうまくいかないという時も…(泣)
この本をせっかく読んだので、授業の改善のために、このメモ術を活用してふりかえってみることに。うまくいかなかったと感じる授業をピックアップして、左側に児童の発言・私の指示や発問、クラスの様子を書きだし、右側にその時の私の感情を書き込み、さらに色を変えて、どうすれば良いと思うか改善点を記入していく。
すると、自分がどんな時にモヤモヤするのか、そもそもどんな様子や姿を児 -
Posted by ブクログ
ネタバレ私はメモをほとんどしない。
聞いたことを全部覚えられるからメモをしないというわけではないので、メモができないと言ったほうが正しいかもしれない。
つまりは話の要点を掴むのが下手なのだ。学生時代の授業では黒板を丸写ししていたようなタイプだ。
だが、最近は録音ツールも充実しているし、後でそれを聞いて確認すればいいやと特に気にしていなかった(実際に録音を聞いて確認したこともほぼない)。
だとすれば、今まではたまたまメモが必要ない環境だっただけで、私は運良くそれから逃れられているだけなのかもしれない。その状況がずっと続けばいいのだろうが、先のことなど誰にもわからない。
そもそも本当にメモは必要なかった