前口憲幸のレビュー一覧

  • 能登半島記(未完)-被災記者が記録した300日の肉声と景色

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     字数が限られている文の中に、人がいて、声があります。大切な人を失った人、ぼう然と立ち尽くしている人、悲しみに打ちひしがれている人、前を向こうとしている人、隣の人を思いやる人、励ましている人、助けようとしている人、支えようとしている人、そしてその人たちの声。その都度その情景が目の前に現れてきます。そして胸を打たれます。こみ上げてくるものがあります。写真からもメッセージが伝わってきます。非日常であるはずの日常の画像がたくさんあります。写真からも「この災害を忘れるな、忘れてはいけない」が伝わってきます。
     私は自身の読んだ本をあまり人に勧めたりしないのですが、この本は家族や友人たちにも勧め、グルー

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    2025年01月31日
  • 能登半島記(未完)-被災記者が記録した300日の肉声と景色

    Posted by ブクログ

    本書『能登半島記(未完)』は、北陸中日新聞社の七尾支局の記者が「朝刊のコラムに書き綴ってきたものを10月分までまとめたもの」である。あくまでも被災者の視線で伝えようとしてくれている。言葉にならないという言葉が何度も出てくる。
    けなげに生きていこうとする人々のそのままを紹介してくれている。

    コラムという限られた文章のために、助詞などが省かれていて、なんだか、外国人が単語を羅列して話している日本語のようにも感じる。

    「未完」とあるのは、まだ、地震被害は終わっていないから。
    多分、ずっと未完だろう。

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    2025年01月06日
  • 能登半島記(未完)-被災記者が記録した300日の肉声と景色

    Posted by ブクログ

    昨日買って、今日読み終わる。新聞のコラム欄を本にしたもの。辛いけれど、目を背けてはいけない。向き合うことはしたくない。かもしれないけど、向き合うことで前へ進む。どのくらいかかってもいいから、向き合いたい。
    自分は間接的な被災者。
    とりあえず、残りの人生向き合っていこうと思ってます。

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    2025年05月07日