利他的動機づけや"お世話"ではなく互恵的で対等な関係を作ることの大切さなど、漠然と頭の中にあったイメージを言語化してくださっていてするする読めた。
"困った子は困っている子"というフレーズは最近よく耳にするけれど、だからどうしたらいいの…という閉塞感を感じていた。
p184には、上記に続いて"そして、子どもからしたら「自分も困っている子」が多いので共感的に捉えることが多くある"と書かれてあり、知りたかった向こう側の世界を切り拓いてもらった気持ちになった。
子どもの可塑性を信じて、相手を慮るための少しのヒントを与えられる大人でいたいな。
職業柄、マジョリティのアンコンシャスバイアスに傷ついた子どもをサポートすることが多く
ずっとその残酷さに苦しんでいたので
"ふつう"について熟考することの大切さ、"よかれとおもって"という暴力、多様性を想像する教養についてたくさん想いを巡らせながら読むことができた。