チェーザレ・ザヴァッティーニのレビュー一覧

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    Posted by ブクログ

    ヴィットリオ・デ・シーカ監督の『自転車泥棒』『靴みがき』『ウンベルトD』などのネオレアリズモ映画の脚本家で知られるチェーザレ・ザヴァッティーニのデビュー小説。
    幽霊に導かれて地獄、煉獄、天国を巡っていくというダンテの『神曲』を下敷きに、掌編を集めた中編小説。
    行く先々で出会う人々から人生のある瞬間の話を聞かされていく。
    悲哀に満ちた話が多いが、ユーモラスでもある。そして短い掌編の集まりで様々な人間の物語に触れるからか、あっという間に人生は過ぎ去っていくのだ、と言われているような気も。
    映画ファンとしては訳者である石田聖子さんの解説と、チェーザレ・ザヴァッティーニの年表も勉強になった。

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    2025年01月20日