ヘリオドロスのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ下巻はカリクレイアとテオゲネスが再会するものの、相変わらず美貌で横恋慕されまくったり奴隷として人身御供にされそうになったりと波乱万丈でハラハラさせられた。その中で死者蘇生あり、戦争あり、処刑あり、牛との格闘や一騎打ちありといろいろ古代的イベントも盛りだくさんで大団円っぽくなってからも全てが解決するまでが長い長い(笑)。最初から大団円が前提みたいなお話ではあるのだが、そこにたどり着くまで十分に楽しめる作品だった。
解説によると四世紀頃の作品らしいけど、それでこれだけ入り組んだ内容で完成度が高く、娯楽全部盛りみたいな長編作品が書かれていたことに驚く。この作品以降は聖人伝の興隆で古代ギリシア小説は急