筒井功のレビュー一覧

  • 日下を、なぜクサカと読むのか 地名と古代語

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     これはアブダクションの本であり、フィールドワークの重要性を説いた本である。正解などわからない古代語へのアプローチを、地道に足で稼ぐ。昭和の刑事のようである。
     物事に対する思考方法、フレームを手に入れたい人にオススメ。これは執念である。

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    2025年01月17日
  • 日下を、なぜクサカと読むのか 地名と古代語

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    ネタバレ

    ご自分で歩いて、地形を見て。すごい。いろいろ突っ込みどころはありそうだが、そういうことより、ともかく歩いて考えるのがすごい。

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    2024年10月23日
  • 日下を、なぜクサカと読むのか 地名と古代語

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    民俗学好きな人にうってつけ。
    物事の始まりを知りたい人にもってこい。
    言葉の成り立ちに興味ある人にもおすすめ。

    以下マーカーしたところメモ

    地名は人がとくに注意をむけていたところ、居住や耕作などに有利な場所に優先的に付けられた記号だ

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    2025年08月14日
  • 日下を、なぜクサカと読むのか 地名と古代語

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    その地名にはルーツがある。
    小字や地域、集落に残る地名を古代語、自然環境や自然など、
    古文書やフィールドワークで探索し、解き明かしてゆく。
    ・はじめに
    第一章 「日下」と書いて、なぜ「くさか」と読むのか
    第二章 「笠置」は「日陰地」を意味していた
    第三章 『日本書紀』の「頬枕田」は円形の田を指す
    第四章 「鳥居」のトリとは境のことである
    第五章 卑弥呼のような女性のことを「太市」といった
    第六章 「国」は「山に囲まれた土地」のことだった
    第七章 「山中」と「中山」は同じか、違うか
    第八章 「ツマ(妻)」の原義は「そば」「へり」である
    第九章 「アオ」「イヤ」は葬地を指す言葉であった
    第一0章

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    2024年10月21日
  • 日下を、なぜクサカと読むのか 地名と古代語

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    信念を持ってフィールドワークを行い、地名の研究をしている著者。
    「クサカ」の由来などを各地域の特徴を論じたあと、日本の地名は意味不明だらけという。
    つまりは、著者の言うことも諸説ある一つとして受け取ればいいのだろう。ただ、自らの足でその地に赴き、実感としてそれを伝えている著者には敬意は表したい。
    最近、市町村合併や再開発等で昔の地名が消えてゆく事が多いが、この本のように土地の性質を示す名前も多いので、それもすこし寂しい話だ。

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    2025年06月28日
  • 日下を、なぜクサカと読むのか 地名と古代語

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    表題の「日下」について一冊を費やしたっぷり論証しているのかと思ったが、全十章で各章それぞれ違った地名を取り上げている

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    2025年01月29日
  • 日下を、なぜクサカと読むのか 地名と古代語

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     副題にあるように、古代語の繋がりから地名を読み解いていくお話。

     表題の「日下」のクサカは、〈こさ【木陰】(東日本で)木陰のため耕作に不利な田畑地。またはその木や茂み。こせ〉に関連があることを、足で歩いたフィールドワークで実証していく様子が、実に楽しげだ。

    「実はカサ(笠、傘)もコサ、クサと語源が同じというより、同一の言葉であった」

     と、全国に分布するその地名を、日陰地に由来すると類推する。
    そもそも、傘なんて発明は、比較的近代のものだし、広く世界にも目を向けて、

    「例えば英語のアンブレラは「影」が、パラソルは「日光を防ぐ」が原義だという」

     と広がりゆく言葉への発想が、なお楽し

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    2024年09月23日