令和ロマン・髙比良くるまのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
とっても面白かった。
正直お笑いはあまり詳しくはないのだけれど、くるまさんの思考回路がとても気になって手に取ってみた。
ただ、ここに出てくる固有名詞(漫才コンビの名前やネタなど)に知らないものが多かったので、YouTubeで検索し、漫才のネタを見ながら本を読んでみた。
埋められない知識の穴はあったが、ここのテンポや間、M-1の決勝戦の流れを、くるまさんはこういう言葉に翻訳してるのか、と考えながら読み進められた。非言語的なものの構造やルールを知りたい、ハックしたいという欲がある人は、お笑いに詳しくなくても楽しめるんじゃないかなと思う。私は自分が好きな音楽やアイドル、アニメなどの構造と繋げて読 -
Posted by ブクログ
ここまで考えて、笑わせる、演じる
まさにM-1が「お笑い学会」になったと、達観して見れる「目」を持つ。
オンラインカジノなんかに手を出さなければ、天下とれてたのに。。。残念だ。
海外で日本のお笑いが受け始めた理由に「字幕」があったというのは興味深い。日本映画、ゴジラやショーグンが大ヒットしたのも、コロナ禍で字幕が当たり前のNetflix映画を見ることに抵抗がなくなったアメリカ人に刺さった!ということらしい。
粗品とくるまの対談も秀逸だった。
粗品は自分が売れて最速で天下を取りたい!
くるまはお笑い業界、テレビ業界を盛り上げたい「お笑い悪魔」。。。 -
Posted by ブクログ
M−1グランプリ=競技漫才オタクと呼んでもいい令和ロマンの高比良くるま(改名して、くるま)の著書。
私自身、お笑いは20代の頃にハマって、爆笑オンエアバトルやら爆笑レッドカーペットやらエンタの神様やら、いろいろ見てきた。数年前から、M−1グランプリも、なんか合わなくなって、徐々に遠ざかっていたのだけど、これを読んでTikTokやYouTubeの隆盛に伴うお笑いのトレンドの変化、また観客のお笑いリテラシーの変化など、納得いく部分があり、興味深く読んだ。
著者はお笑いの先輩方の良いところを分析し、賞レースの戦い方を戦略的に考えているところが面白い。
どんなネタをどんな状況でぶつけるか。計画的にした -
Posted by ブクログ
M-1グランプリ2連覇という偉業を成し遂げた令和ロマンの頭脳、くるまの著書。ネットカジノ問題で吉本を対処する前のコラムを再編したもの。
個人的に令和ロマンのネタは2年ともM-1で優勝に値するほど評価していない。なんとなくいけすかない。そんなイメージを更に強固にさせるような内容だった。良くも悪くも。
粗品との対談が特に顕著で、粗品はキャリアも相まっていわゆるニンが出ている。文字を読んでいるだけでも粗品がどんな表情で、どんなテンポで、どんなテンションで話しているか容易に想像できた。でもくるまにはそれがない。本人も言っているように、自分がないのかもしれない。芸人として売りがないと言ってみたかと思えば