令和ロマン・髙比良くるまのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
■令和ロマン・髙比良くるまによる、狂気的なまでの分析眼が圧巻。
漫才を単なる芸や情熱といった「感覚」ではなく、極めて精緻なロジックに基づく「構造物」として解体する一冊。単なる芸人の回顧録ではなく、異常なまでの考察密度。
■寄席という流動的な空間における笑いの多層性への指摘は鋭い。単に準備したネタを披露するのではなく、会場や客層、さらには東西南北といった地理的特性まで細分化し、その場に最適化された笑いを導き出すプロセスは、もはや経営戦略の域。。
■M-1という巨大な競技場において、観客の「お笑いリテラシー」の向上や出番順すらも織り込み姿勢は、表現者というよりは冷徹な戦略家のそれ。現場の違和感 -
Posted by ブクログ
面白すぎる。
東西のお笑いの違いを語る人はそれなりにいると思うが、それを南北に広げているのがかなり興味深く面白い。自分と同じ出身の芸人さんを調べて確かにそのパターン大好きかも!と悔しくも気持ち良くもあった。
特にあるあるとないないの話がずば抜けて好きだった。たしかにお笑いに興味を持ち始めた頃と今とでは同じものを見ていても、面白いと思う場所が違って、その理由が全てそこにあるなと。
人間が面白いと感じること全てに論理的説明があり、なんの抵抗もなく納得してしまえる。心底尊敬してしまう(彼的には良くないかもしれない)
そりゃ2回も優勝しますよ…とか、こんなに熱量をもって思考を深めることができ、それ -
Posted by ブクログ
とても興味深い本でした。
島田紳助さんは新しいお笑いを作るためには、これまでのお笑いの歴史や流れを知って理解し、次に来る笑いを想像してその中から自分にできることをやると言ったようなことをおっしゃっていました。
この本には、前半に必要な歴史や流れなどを考察する内容が多く、どれだけくるまさんが真剣にお笑いに向き合ってきたかがわかります。
このような考え方は、お笑いだけではなく、あらゆる場面で代用できる考え方だと思います。
途中、話の飛躍やついていけなかった部分があったのは確かですがそれはくるまさんが自分で理解するための教科書なので当然なのでしょう。
過程から結論に至った考え方も記してくれているので