令和ロマン・髙比良くるまのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
面白すぎる。
東西のお笑いの違いを語る人はそれなりにいると思うが、それを南北に広げているのがかなり興味深く面白い。自分と同じ出身の芸人さんを調べて確かにそのパターン大好きかも!と悔しくも気持ち良くもあった。
特にあるあるとないないの話がずば抜けて好きだった。たしかにお笑いに興味を持ち始めた頃と今とでは同じものを見ていても、面白いと思う場所が違って、その理由が全てそこにあるなと。
人間が面白いと感じること全てに論理的説明があり、なんの抵抗もなく納得してしまえる。心底尊敬してしまう(彼的には良くないかもしれない)
そりゃ2回も優勝しますよ…とか、こんなに熱量をもって思考を深めることができ、 -
Posted by ブクログ
この本はですね、面白いですね。
文体が軽い、とはいえ軽過ぎない感じでサクサク読めるし、その上内容も面白いので全く無理とかせず1日で読めてしまう。
基本は漫才の分析がのっているわけだけど、これが絶妙で、かなり高度なことを言いつつ書き口がその硬さを和らげいて、漫才に詳しい人も、M-1だけは観るんですみたいな人もどっちも楽しめる。M-1の近年の変質については、今までなんとなく疑問に思っていた点に対して「こういうことが起きていたのか!」とスッキリできた。また、話の中に垣間見える高比良くるまさんのお笑いに対する考え方も「こんなヤバい(褒め言葉)やつだったのか…」と驚愕すること間違いなし。ぜひ手に取って読 -
Posted by ブクログ
分析力すごすぎ!
やはり、プロの芸人が、しかも分析力極めて高く、常に状況を読み取って対応する頭脳派の芸人が、笑いを分析するとこうなるのか、という圧巻の内容。
M-1には流れがあり、単独で面白いかどうかだけでは勝てない、被りや流れが勝敗に影響するということを2015年以降の各年について分析。概ね納得だが、いくら被りや技術派への慣れや飽きがあったとしても、私としては2018年の霜降り明星の優勝だけは(もう一つ付け加えるなら2021年の錦鯉の優勝もだが)納得がいかないとは思ったが。でも著者は霜降りの優勝こそが漫才の流れ、というかお笑いの流れを変えた重要トピックであったと評価している(被りの少なさや流