ミステリーなのかと思って読んでみたら、「コメディとミステリの要素を併せ持つ上質なフィクション」だった。「いつも機嫌よく(トゥージュール・ゲ)」を座右の銘に第二次世界大戦、戦後を乗り越えてきた姉妹のお話。
姉妹の若かりし頃の話と現在の話が入り混じるので、ちょっとわかりにくいところもあるけど、後から伏線が回収されると疑問が解決されてスッキリ。私も「いつも機嫌よく」を心に留めておきたい。
ちなみに「いつも機嫌よく(トゥージュール・ゲ)」はアメリカの作家ドン・マーカスの風刺作品出てくるそう。訳者のあとがきが良かった。