梅澤康二のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本書は、①指導、②言動、③働き方、④異動・退職、⑤その他の五つのカテゴリごとで紹介されている事例に対してパワハラに該当するかどうかを検討していた。ただし該当するか否かを断定するのではなく、「可能性があるかどうか」という考察にとどまっており、その点はやや限定的であったため個人的には残念であった。 一方で、パワハラとノンパワハラを区別する判断基準については明確な整理がなされていた。すなわち「業務遂行のために必要な範囲を超えているか否か」が分岐点であり、以下の三つの視点が重要とされる。 1. 業務との関連性(業務との関連があるかどうか) 2. 業務上の必要性(業務遂行のために必要かどうか) 3. 態