セリフが(文字が)少ないのに、言わんとしてる事はちゃんと伝わってくる。絵で感じろ!!みたいな。
最終巻の帯、『ウルトラポップ&スーパークール』っていう謳い文句は どうかと思う… そんなに軽やかな内容ちゃうわ笑
ワケのわからないものが現実(日常)に「入り込んで」しまう事になった原因、発端にし
...続きを読むて核心…
それは要するに、不倫がもたらした母子家庭の悲劇であるという事。
『僕は誰なんだろうね、お母さん』この一言に尽きる。
さらにその悲劇の延長線上に宮原健人や片岡美砂が抱える性的なトラウマが乗っかってくる。
10巻を読み終わった時点で勝手に予想してた展開は、
水紀役の女の子を轢いたドライバーというのが葉平であり、その母親である小坂が女の子の遺体を隠したのかと思ってた。
双頭の花のネックレスも、水紀の物やと思ってた。
伝統の儀式や生け贄、祭祀、精霊、生き神… 科学や理屈で片付けられないことは、やっぱりこの世に存在すると思う。
『ワケの分からないもの』と『日常』は、同時進行でこの世に存在すると思う。セキ君が最後に熱弁した通りやと思う。
サクラとサクラダがエイリアン丸出しに変身した時はビックリしたけど、『ワケの分からないもの』ってことで片付けて納得してしまったし。
まったく、何からヒントを得てこんな話を思いつくのか
カネコアツシ氏、企んでるなぁと感心する。
天晴れ!
7年間にも及ぶ力作や
もう一度、1巻から読もう♪
2011年03月27日