アダニーヤ・シブリーのレビュー一覧
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ネタバレ著者は1974年、パレスチナ生まれ。イースト・ロンドン大学にて博士号を取得、現在はベルリンを拠点に執筆活動を継続しているという。訳者の山本薫によれば、「とるに足りない細部」はアラブ世界の女性作家を対象としたドイツの文学賞「リベラトゥール賞」を2023年に受賞したが、ハマースのイスラエル攻撃後に授賞式は無期延期となった。
小説は2部構成。第1部は1949年に実際に起きたイスラエル軍兵士によるベトウィン少女に対する強姦・殺人事件をイスラエル軍将校の視点から語り、第2部では現代のパレスチナに住む女性が、その出来事のことをどうしても知りたいと記録や証言を捜し求める道程が書き込まれる。
興味深い -
Posted by ブクログ
現代パレスチナ文学の騎手である、アダニーヤ・シブリーが2017年に発表した小説。
1949年8月、ナクバ渦中のパレスチナで起きた実在の少女強姦事件から着想を得た作品とのこと。
本作は第一部と第二部で分かれており、第一部では1949年8月のその事件をイスラエル軍の兵士の目線で語る。
そして第二部は飛んで2004年現代のイスラエルで暮らすパレスチナ人女性が少女強姦事件の記事を見たことでパレスチナに渡って事件の痕跡を辿るという物語。
虐殺は個々人の人生を大きな出来事として括ってしまい、彼ら彼女らの人生を剥奪してしまうものだ。「とるに足りない細部」として。
この物語はそんなパレスチナで人知れず個人に降 -
Posted by ブクログ
アラビア語の原題は“تفصيل ثانوي”、英語では”Minor Detail”。 ثانويはminorやsecondaryにあたる言葉らしく、副次的や従属的を指し、いずれにしろ「主流ではないもの」を意味するようだ。
著者はパレスチナ生まれ。現在はエルサレムとベルリンを拠点にしている。
本書の原著はアラビア語で書かれている。各国語に訳されているが、邦訳は重訳ではなく、アラビア語から訳されている。
第一部と第二部に分かれた中編。
いずれもテーマは、1949年8月、ナクバ(「大惨事」)に付随して起きた、イスラエル兵によるベドウィン少女の集団レイプ殺人である。第一部では、当事者のイスラエル軍将