アダニーヤ・シブリーの作品一覧

「アダニーヤ・シブリー」の「とるに足りない細部」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • とるに足りない細部
    3.0
    1巻2,200円 (税込)
    1949年8月、ナクバ(大災厄)渦中のパレスチナ/イスラエルで起きたレイプ殺人と、現代でその痕跡を辿るパレスチナ人女性。二つの時代における極限状況下の〈日常〉を抉る傑作中篇。 この作品の「細部」に宿っているものは、私の精神世界を激しく揺さぶり、皮膚の内側を震えさせる。この本の中の言葉の粒子に引き摺り込まれ、永遠に忘れられない体験になり今も私を切り刻んでいる。 ——村田沙耶香氏(作家) かき消された声、かき消された瞬間と共にあるために、この小説は血を流している。 ——西加奈子氏(作家) *2023年、本作はドイツの文学賞であるリベラトゥール賞を受賞。しかし同年10月、イスラエルによるガザへの攻撃が激化するなか、フランクフルト・ブックフェアで開催予定だった授賞式は同賞の主催団体リトプロムによって中止され、ブックフェアは「イスラエル側に完全に連帯する」との声明を出した。この決定に対しては、作家や出版関係者を中心に、世界中から抗議の声が上がっている。
  • とるに足りない細部

    Posted by ブクログ

    いきなりの空気感で始まる小説。
    イスラエルの地で起きた少女レイプ事件が加害者側から描かれた第一部と、事件の詳細を語るパレスチナ女性目線で描かれた第二部からなる。

    なんの予習もなく始まるのでこの地域に何が起きているのか、地理やその気候を知っておくと入り込めそうだ。

    0
    2024年10月20日
  • とるに足りない細部

    Posted by ブクログ

    とても悲しく思う。しかもこれらが史実とは。
    国という概念を持たず国境を意識せず自由に彷徨うベドウィンに想いを馳せた。

    0
    2024年10月15日
  • とるに足りない細部

    Posted by ブクログ

    感想
    誰も気にしない。気にしたところで何も変わらない。人間の意識が届かない。だけれども確かにそこにある。人間の生活の空隙に。覗いている。

    0
    2024年09月20日

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