アラン・フラドのレビュー一覧

  • リスボンのブック・スパイ

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    今まで読んだヨーロッパを舞台にした、第二次世界大戦ものの中でも5本の指に入ると思う程のスパイ小説だった。実在の人物を基にしているらしいが本当にこんな人がいたのかとさえ思ってしまう。
    主人公はアメリカ人のマリアと言う司書。マイクロフィルムをもっと広めたいと言う、なんと素朴な希望を持っているが、そこからの飛躍は何なの?と言うくらいに物語は飛ぶ様に進む。映像化されるべき作品。

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    2024年11月23日
  • リスボンのブック・スパイ

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    久々に面白い小説を読んだ。

    翻訳ものは読みにくいので苦手だったが、読みにくいと感じたのは読み始めの頃だけで、全体的にはスリルありロマンスありの、とても引き込まれる作品だった。正直翻訳もので面白いと思ったものが今までなかったので嬉しい誤算である。

    内容も、実在の人物をモデルに、歴史的事実を丹念に調べ、それをきめ細かく織り込んでいるため、話が進むたびにいちいちハラハラドキドキした。重厚感がありつつ重すぎず、長編だが長すぎず読み応えも十分。出会えてよかった本の1つだ。

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    2025年09月26日
  • リスボンのブック・スパイ

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    第二次大戦下、ニューヨークで司書をしている二十七歳のマリアがスパイとしてリスボンへ向かうのですが、肝が据わっているし自立していて魅力的な女性だった。発って早々に飛行機事故に遭うし、マリアの意思とは関係のない思わぬ出会いによってナチスへ近づいていく緊迫感や、二重スパイがいつバレるかハラハラしながら読んだ。女性の描写が上手いので女性の著者だと思っていたけど、最後の著者のノートで男性であることに気づきまた驚かされました。

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    2025年03月12日
  • リスボンのブック・スパイ

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    戦時下のスパイ、それもスパイ教育を受けていない司書が、大活躍してスリル満点で読んだ。

    マリアが真っ直ぐで、物怖じしない性格なので、安心感と爽快感があり、理想的な女性像だった。

    他の登場人物も魅力的でハラハラしたけど、最後の数ページは感動して泣いた。

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    2025年02月12日
  • リスボンのブック・スパイ

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    ネタバレ

    ここ2、3年、大戦中の女性の活躍を描いた小説が多く出版されている気がする。
    私も何冊か読んだが、このブック・スパイが一番面白い。
    主人公の一途さ、スピーディに進むストーリー、生き生きとした登場人物、自然と感情移入ができてとても読みやすかった。
    スパイとしての行動は出来過ぎだが、そもそも、派遣されるために取った行動自体がその布石で、素質があったということか。
    史実に基づいたエピソードも含まれるということ。
    が、それを踏まえても、飛行機事故はなにか唐突。本文の文脈には関連がなく(敵国の陰謀かと思ったが、そんなこともなく…)、生き残った奇跡も軽く扱われていて、ちょっと残念で、この点でマイナス1。

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    2024年12月26日
  • リスボンのブック・スパイ

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    ブックスパイ、というか、(普通の)スパイ、というか、二重スパイの物語。ハラハラがメインでロマンスもあり、映像化したら面白そう。フィクションではあるが、史実に基づいた時代小説。主人公マリアの無鉄砲ともいえる大胆な行動は、愛国心から出るものであり、その点は日本人の私からすると、ちょっと複雑。戦争をするどの国も、若い人の盲目的な愛国心を利用しているのは、いろいろ考えさせられるものがある。

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    2025年11月14日
  • リスボンのブック・スパイ

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    時は第二次世界大戦下。アメリカで司書をしているマリアが、ちょっとびっくりする方法で司書の諜報員になりリスボンへ。そこでの任務は、焚書から重要な本を守ること。と見せかけて、枢軸国の新聞や本を集め、マイクロフィルムに収めること。(本を送ると嵩張るのでフィルムにする)
    その流れの中で、ナチスのユダヤ人迫害から逃げるユダヤ人を命懸けで援助するティアゴと知り合う。
    当初、司書はスパイ活動には手を出さない決まりだったが、仕事を続けるうち、新しい任務を任され、マリアはなんと二重スパイに。
    2人は戦争を終わらせるため、それぞれの立場で戦っていく。

    いつバレるのかとハラハラな展開だった。この物語はフィクション

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    2025年01月16日
  • リスボンのブック・スパイ

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    飛行機の事故あたりからハラハラが止まらなかった。面白かったが、戦争で辛く苦しい経験をした人達のことを考えると「面白い」と感じていいのか葛藤した。

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    2024年12月12日