ジェイニー・チャンのレビュー一覧

  • 不死鳥は夜に羽ばたく

    Posted by ブクログ

     毎年一冊邦訳されるペースで、しかも間違いなく傑作で力作と言われて恥じない作品を供給し続けている女流作家ケイト・クイン第五作の本書は、何と台湾生まれの歴史小説家ジェイニー・チャンとの共作である。毎作、歴史に材を取りながら、驚くべき着眼点に驚愕させられっ放しのケイト・クインだが、本書では1906年サンフランシスコで実際に起こった壊滅的大地震を背景に、許しがたき権力の刃を振るう実業家の許し難き犯罪と、震災後パリに舞台を移した四人の女性たちによる復讐劇を描き切った、いつもながら骨太の歴史冒険大作である。

     着目すべきは、本書がケイト・クインとしては初の二人の女性作家による共作であること。オペラ歌手

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    2025年01月15日
  • 不死鳥は夜に羽ばたく

    Posted by ブクログ

    サンフランシスコを舞台に、謎の男女、大金持ちのパトロン、チャイナタウンのしがない洗濯屋の女の子と売れないオペラ歌手が綴るミステリー。ミステリー要素は少ないけど、実際起きたサンフランシスコ地震をモチーフにしてて、終わりは予想できるものの、登場人物の心情が伝わってきて凄く面白かった。登場人物に共感するって女性が多いかな。

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    2024年11月07日
  • 不死鳥は夜に羽ばたく

    Posted by ブクログ

    作品の舞台は1904年、サンフランシスコ…
    この年ここで大きな出来事が起こる
    (これは実際に起きたことなので、ピン!とくる人もいるかもしれない)
    この年、画家の親友を頼ってそこにやってきたのは、オペラ歌手のジェマ…
    ひどい偏頭痛持ちの彼女はそのせいで舞台に上がれないこともしばしば…
    しかし実業家のソーントンにその美声を買われ、千載一遇のチャンスを得る
    一方、サンフランシスコのチャイナタウンに住むお針子のスーリンは、身売り同然の結婚から逃れるためサンフランシスコから遁走しようと画策していた
    二人はそれぞれに大切な親友、恋人を探していたが、やがてそれが繋がりある男の大きな陰謀を知ることになり…

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    2024年10月06日