平芳裕子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
学問として認められてこなかった「ファッション」について東大で4日間の講義をした内容をまとめた新書。学問としての「ファッション」というと服飾史にあたることが多いがこの著者の平芳裕子氏は「ファッション」はさまざまな分野の研究者たちが多角的な視点で考察するからこそ学問として成り立っているとしている
衣服を身につけるとはどういうことか、布の裁断、作法としてのファッション、ファッションデザイン、女性とファッションなどあらゆる方向からファッションを読み解き、「ファッション研究」の概論がわかるような内容となっている
着飾る性が男性から女性へ変化していったことや、お針子や裁縫仕事をする女性などジェンダー的な視 -
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本書の冒頭にもあるようにファッションは、多くの人が関心を持っているにも関わらず、多様で掴みにくいため、学問として成立しづらかったようだ。研究者を目指す大学院生が手を出すべきではないというのも頷ける。このことは、マーケティング分野において若手がインターネット・マーケティングに手を出すなと言われていたのと共通する。
本書はそうしたファッションについて、歴史を中心に分かりやすく解説している。ただし、ファッションというものがいまだ掴みにくいものだという印象も持った。
興味深かったのは、コピー商品に対するガブリエル・シャネルとポール・ポワレのスタンスの違いに関する箇所だ。コピー品は所詮コピーに過ぎず -
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Posted by ブクログ
ファッションとは「同じ社会を生きる人々と共にありたい」「人と同じでありたい」という同一化の願望と、「一緒でいたいけれど人と違ってもいたい」という差別化の欲望の両方を同時に 叶えるものです。
また、ファッションは時代の価値観を表すものであります。例えば西洋ではシャネルスーツが登場し社会的・身体的抑圧から女性を解放することに貢献し、日本でも国際化の流れで洋装が推進されました。興味深いことに、男性の洋装化は比較的スムーズだった一方で、女性の場合は家庭生活への影響や洋服の構造、高価格といったさまざまな課題があり、普及が遅れたという歴史的背景が本書で解説されていて、とても印象的でした。
時代の価値観 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ昔のヨーロッパの王様や貴族は、男性であってもストッキング、赤いコート、宝石、ハイヒール、草花のレースが施されたコートなどを着用していた。勿論、一般人は異なるのだろうが、今のスーツ文化と比べると昔の方が少なくともファッション的には多様であった。(現代のお偉いさんで個性的な格好をしているのは、アラブの国王?インドのモディ首相?ゼレンスキー大統領?)私は私服をファストファッションに頼りがちだが、これだけ庶民にファッションの選択肢がある時代は未だかつてなかっただろう。ユニクロ、古着、ブティック、オートクチュール、ZOZOTOWN、コスプレ…仮にスーツを着用する男性であっても、黒や濃紺以外の選択もある。
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