ヴィリ・レードンヴィルタのレビュー一覧

  • デジタルの皇帝たち――プラットフォームが国家を超えるとき

    Posted by ブクログ

    これはすごく良い本。骨太で読むのに時間がかかったがそれだけの価値のある本。
    感想を言えば、IT企業の技術を使えば全ての問題が解決するという風にナイーブに考えていた自分が恥ずかしくなったというもの。

    ネット社会の黎明期から、順に有名企業の成り立ちと課題そして彼らのとった解決策とその解決策が彼ら自身が目指していた理想といかに乖離してしまったかが分かりやすく論じてある。この本を読むと、中世から現代に向かって「国家」のような様々な仕組みが必要になったのと同じ事が、IT 企業でも起きているということがよくわかる。社会学、経済学、政治学といったいわゆる「文系」学問の大事さを再認識した。

    以下、最終章か

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    2025年08月15日
  • デジタルの皇帝たち――プラットフォームが国家を超えるとき

    Posted by ブクログ

    まだ子どもの頃、インターネットに抱いていた幻想を思い出しながら読んでいた。自由で誰でも世界中と繋がれて素晴らしい世界を作るんだというイメージがあった。今のインターネットにはプラットフォーマーがいて、それらがどのようにして現在に至るのかを知ることができた。

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    2025年08月15日
  • デジタルの皇帝たち――プラットフォームが国家を超えるとき

    Posted by ブクログ

    章ごとにテーマや取り上げるテック企業が小気味よく配列されていて、進行中も読後の記憶の足がかりとしても助かった。
    テクノロジーの進歩史として、日本や海外それぞれの過程を取り上げたビジネス書的なものも楽しめるが、それらが独占的地位を占めていく過程で生まれるデジタル農奴といった問題に切り込んでいくさまは、かつてのインターネット黎明期の主張や、起業家の高邁なアナーキスト的志向とは相反して、実態として興味深いが「消費者」として果たしてどう向き合っていくべきか。

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    2025年06月07日
  • デジタルの皇帝たち――プラットフォームが国家を超えるとき

    Posted by ブクログ

    巨大テック企業はいまや国家を超える規模になった。これらの企業は立ち上げた時点では自由を標榜し、中央集権体制や既得権力層を嫌っていたはずなのに、いまや規約という法律、国境を越えた独占と囲い込みで、自らが独占的権力者となっている。
    巨大テック企業を立法・行政・司法の観点で見たときに、経済の自由に任せた結果から三権分立が機能しておらず、立法と行政が重複して司法は機能していないとする視点が興味深い。

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    2025年07月15日
  • デジタルの皇帝たち――プラットフォームが国家を超えるとき

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    人間のやることは技術が発展しても変わらないのか?
    AIか発達しても同じことが繰り返されるのか?
    技術がとことん発展すると変わるのか?
    考えさせられる

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    2025年08月21日
  • デジタルの皇帝たち――プラットフォームが国家を超えるとき

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    薦められて読み始めたが、読み終わるまですごく時間がかかった…途中で何度も寝落ち。
    こういう本を読み慣れてないからだと思う。ちゃんと読めるようになりたい…

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    2025年08月11日
  • デジタルの皇帝たち――プラットフォームが国家を超えるとき

    Posted by ブクログ

    入念な調査に基づいて展開された解説であった。クラウドというフロンティアで、今はプラットフォーム企業が皇帝のように支配している段階なんだと理解した。デジタル世界に自由を夢見た人もいたけれど、人間の社会としては、本質的にリアル世界と変わらないというのも面白い。中流階級がまとまって交渉力を持つようになれば、デジタル世界も民主化されていくのだろうか。。

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    2025年08月08日
  • デジタルの皇帝たち――プラットフォームが国家を超えるとき

    Posted by ブクログ

    今や巨大プラットフォーム企業は国家を超えた存在となった。
    ユーザーの莫大なリソースや情報を抱え込みながら、
    サービス利用料という税金を徴収し、利用規約という法律を作り、
    国家予算を越えるほどの収益を生み出している。

    こういうの、どーかとおもいますけどねーーー!!!
    というお話。


    実質現代の経済を支配する巨大プラットフォーム企業たち。
    彼らは選挙なく選ばれた、領土なき国家の皇帝だ。
    自分たちは仕組みを整備する配管工をやっているつもりかもしれないが、
    その実、政治家となっている。

    開かれた市場を目指し、
    ユーザーによるユーザーのための居場所を作るため、
    権力や既得権益を打破しようと生み出さ

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    2025年06月12日