ヴィリ・レードンヴィルタのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これはすごく良い本。骨太で読むのに時間がかかったがそれだけの価値のある本。
感想を言えば、IT企業の技術を使えば全ての問題が解決するという風にナイーブに考えていた自分が恥ずかしくなったというもの。
ネット社会の黎明期から、順に有名企業の成り立ちと課題そして彼らのとった解決策とその解決策が彼ら自身が目指していた理想といかに乖離してしまったかが分かりやすく論じてある。この本を読むと、中世から現代に向かって「国家」のような様々な仕組みが必要になったのと同じ事が、IT 企業でも起きているということがよくわかる。社会学、経済学、政治学といったいわゆる「文系」学問の大事さを再認識した。
以下、最終章か -
Posted by ブクログ
今や巨大プラットフォーム企業は国家を超えた存在となった。
ユーザーの莫大なリソースや情報を抱え込みながら、
サービス利用料という税金を徴収し、利用規約という法律を作り、
国家予算を越えるほどの収益を生み出している。
こういうの、どーかとおもいますけどねーーー!!!
というお話。
実質現代の経済を支配する巨大プラットフォーム企業たち。
彼らは選挙なく選ばれた、領土なき国家の皇帝だ。
自分たちは仕組みを整備する配管工をやっているつもりかもしれないが、
その実、政治家となっている。
開かれた市場を目指し、
ユーザーによるユーザーのための居場所を作るため、
権力や既得権益を打破しようと生み出さ