マンジート・マンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
翻訳者さんの朗読会に行く機会があり、購入&一気読み。
言葉の美しさがあり 朗読でここまで 生命力に溢れて物語が届けられるんだと感動した。
難民となった少年サミーの運命と、イギリスの高校生ナタリーの運命。
絶対的な生命の危機と尊厳の破壊に接しているサミーと、相対的なじりじりゆっくりと困窮や家族の危機に追い詰められるナタリー。
常に2人の状況は クロスしながら 読者に問いかける。
それぞれの苦しみがある。
サミーだけでは辛すぎる。クロスしながら、ナタリーの物語があることで、どこか苦しみ 一辺倒にならない物語がある。
難民の物語。その背景にある戦争や、理不尽な暴力やそこからもたらされる