高山環のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
高山 環さん、今回初読みの作家さん ♪︎♪︎(*^^*)
こちらは装丁に一目惚れし購入した一冊 (^O^)♪︎♪︎
妹のチーちゃん(千佳)を亡くし、心に大きな罪悪感を持った13歳の少女、ナッツ(夏子)。
ある日、親に嘘をついて家を出た夏子と友達のマチ(弥生)。
わずかな所持金と荷物だけを持ち、活動を休止した推しのアイドルを捜し、再会を果たす目的のため、目撃情報があった遠く離れた宮崎を目指す計画を実行する。
まず、夏子の住まいである、武蔵小杉(神奈川)のタワマンからマチの親が経営する工場へ向かいマチと合流。
そして、九州へ納品に向かう予定の工場長が運転するトラックの荷台に忍び込む作戦で二人 -
Posted by ブクログ
いかにも夏休みの田舎の親戚といった
装丁に惹かれまして
第12回ポプラ社小説新人賞奨励賞
ピルグリムは巡礼者といった意味らしい
女子中学生の成長ロードノベル
私立中学に通う中学一年生の夏子
武蔵小杉のタワマンの一室に両親と住む
とするとタワマン文学の一作とも
一見希望校に入学して人が羨むマンションに住む少女が抱える苦悩
自分にも娘にも厳しい母親
おっとりと見守る父親
夏休み、妹の残した気持ちを運ぶため
祖母が住む宮崎へ家出同然の旅に出る
少女が抱えていた苦悩は想像以上に大きくて
これを解き放つのは大変で荒療治も必要かと思うのだけど
この道中が無計画すぎて
トラックの荷台に乗ったり
お笑 -
Posted by ブクログ
「将来の夢を書いてください。」中学に入って早々の教室でやる気に満ちあふれた担任からの課題だ。
夏子はこの課題に「夢を持たない」と書き込もうとする。
イマドキの中学なのか、それとも何があるのか。
夏子は自分は蛹の中に籠もって出来るだけ友達も作らない、出来ないのもあるのかもしれないが。
妹とぬいぐるみ相手にファンタジーの世界に逃げ込んでいる。
しかし、その妹は今はいない。妹の死に夏子は深く傷ついている。
妹の推しを自分も推しているように装ってマチというクラスメイトと友達になり、ライブにも出かけるが、その推しが引退することになり、妹のために宮崎まで探しに行くことになる。
神奈川から宮崎まで、中1 -
Posted by ブクログ
中学一年生の少女2人による旅物語。
人それぞれ抱えているものがあってそれが旅の中で徐々に明かされて行き最後は全てが解き放たれるという展開はロードムービーのテンプレート的でありこれは読み進めていくと予測出来るのかなと思います。
ただ主人公が中学生ですので途中の展開は少し都合良すぎるのが気になりました。実社会において私が家出してきた中学生を一晩泊めようものなら確実に逮捕でしょう。
また途中で差し込まれる物語も個人的には不要かなと感じました。タイトル回収している訳でもなく、これがないと主人公の心理が描写出来ない訳でもなさそうですし。
悪くはないけど普通かなというのが個人的な感想です。