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レストラン開業の直前に妻を失った料理人・田所圭介は、彼女が残した意味深な写真に導かれ九州にやって来る。「撮影地を知ることで妻の気持ちを探ることができるのでは」という思いに駆られ、車中泊をしながら各地を巡ることにするが、道中では様々な人々と触れ合うことに。事情を抱えながらもたくましく生きる人々を助けたいと料理を振る舞ううちに、圭介は自分自身の心とも向き合うようになる。やがて妻の真意も見えてきて――。
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Posted by ブクログ
妻を失い引きこもっていた圭介が妻が残したモノクロ写真の風景を探して車中泊の旅に出る。同じく道の駅で車中泊をする人たちと出会い美味しい料理を作って食べてもらうことで自分も元気になっていることに気づく。写真の風景を探すのに時間はかかったがおいしい食材に繋がる写真であった。圭介がキッチンカーでフランス料理...続きを読むを出し全国を周るんだと希望溢れるラストで締めくくられていた。
料理人としてフレンチレストランを開業する間近で、妻を亡くし絶望していた田所圭介。 彼は、妻の残した鍵のかかった小箱と写真を持って、写真の場所を見つける旅に出る。 道の駅で、車中泊しながら各地を巡る間に、さまざまな訳ありの人達と触れ合うことになる。 いろんな人と触れ合うことで、徐々に自分の気持ち...続きを読むや思いを打ち明けるようになった田所。 そして、彼自身が得意とする料理を少しずつ振る舞うことで前向きになり、最後には写真の場所や妻の思いも知ることとなる。 車中泊をする人たちの理由もそれぞれで、みんな何かを背負って生きている。 今の暮らしがベストで、ずっと続けられるとは思っていないだろうが、どうすることもできないと… ただ、誰かがその思いを知り、手助けできれば良い方向に変わっていく。 その土地の食材で手早く温かな料理を作り、一緒に食べることで、話すことで、田所自身も変わっていくというその変化を見て感動を覚えた。
いろいろな人との出会いから食の大切さを感じ、人がひとを思う気持ちも感じ取っていった主人公。 素材をいかした料理と思いやりの気持ち。たくさんの人に届けられることを祈りたいです。
この手の作品に出てくる登場人物たちの悩みにしては重めで、そう簡単に解決できそうにないものばかりだけれど予想外にきちんと策が練られていて解決の第一歩として文句のない落としどころを見つけられている印象だった。 読者を置き去りにすることなく物語のクライマックスまで気持ちを持っていけたのが良かった。
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