畑野ライ麦のレビュー一覧

  • 恋する少女にささやく愛は、みそひともじだけあればいい2

    ネタバレ 購入済み

    お互いのことをより深く

    第一巻の完成度が高すぎたので少し心配だったが、とても良かった。新たにライバルと都々逸という要素が入った事で新鮮さもあった。今回はモトカとスクイの勝負が主軸にあったが、全体を通して人と向き合うことがテーマにあると感じた。一巻では夏のように熱い恋の歌の送り合いだったのが、今回はその熱が冬になって冷めてきて改めて相手と向き合うような歌の送り合いだったと感じた。もう付き合っちゃえよ。

    #胸キュン #じれったい

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    2025年03月14日
  • 恋する少女にささやく愛は、みそひともじだけあればいい

    購入済み

    ラブコメ&短歌入門の最適解

    短歌を通して成長していくキャラクター達が素敵。細やかな情景描写がとにかく美しく、心が動かされるシーンが多々あった。短歌というユニークなテーマのもと、現在のコミュニケーションのあり方、相手に自分の心を伝える難しさについても考えさせられる。
    短歌に興味がある人、うまく自分を表現したい人、高品質の青春ラブコメを摂取したい人なんかにおすすめ。

    #胸キュン #深い #タメになる

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    2025年02月18日
  • 恋する少女にささやく愛は、みそひともじだけあればいい

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    著者初読。KU。

    畑野ライ麦氏の『恋する少女にささやく愛は、みそひともじだけあればいい』は、言葉という不確かでありながらも強靭な手段を通じて、人の心が通い合う瞬間の尊さを描いた秀作である。短歌という限られた器に感情を託す登場人物たちの姿には、若さゆえの不器用さと真摯さが交錯し、その葛藤が読む者の胸に静かに沁み入ってくる。

    恋愛を描く物語は多いが、本作は「言葉の重み」を主軸に置いている点が印象的だ。言い過ぎても届かず、言わなければ伝わらない──そんな微妙な距離感が、短歌という形式を通して見事に表現されている。加えて、登場人物たちの心の機微が丁寧に紡がれており、思春期の揺れる感情を追体験するよ

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    2025年07月26日